東電とXP

東電「XP」4万8千台、5年継続…外部接続も

 東京電力が、サポート期間の終了した米マイクロソフト社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」搭載パソコンを約4万8000台保有し、今後5年間使い続ける計画であることが分かった。

 XPは修正プログラムが配布されず、サイバー攻撃を受ける可能性があるため、政府は東電など重要インフラ事業者にXPの更新を求めていた。

 関係者によると、東電は約4万8000台のXPについて、更新を始める2018~19年まで使用する計画で、この間、インターネットで外部に接続して使うパソコンもあるという。

 東電は読売新聞の取材に対し、ネットに接続するXPがあることを認め、「各種の技術的対策を講じている」と説明。更新しない理由や具体的な対策については「セキュリティー確保の観点から詳細は差し控える」としている。
(読売 2014年07月07日 06時55分)
http://www.yomiuri.co.jp/it/20140705-OYT1T50120.html


一方、東電サイト。

平成26年7月6日付(朝刊)読売新聞1面「東電「XP」5年間継続 48000台 国は3度更新要請」について

 平成26年7月6日
 東京電力株式会社

 平成26年7月6日付(朝刊)の読売新聞1面に「東電「XP」5年間継続 48000台 国は3度更新要請」、39面に「東電、XPネット接続も 専門家不安視 サイバー攻撃の恐れ」の記事が掲載されております。
 本記事に対する当社の考えは、以下の通りです。

 現在もウィンドウズXPを利用しているパソコンは残存しておりますが、計画を前倒し、新OSへの更新作業を進めているところです。

 当社といたしましては、これまでに社内ネットワークやパソコンに対して各種の技術的対策を講じるとともに、グループ会社も含めた全社員への注意喚起等を随時行っております。

 なお、電力供給に関する当社基幹設備の制御システムは、外部のネットワークから切り離された独立したシステムのため、影響はありません。
http://www.tepco.co.jp/news/2014/1238798_5918.html


ちなみに、関西電力については、XPはゼロとなっているという報道があります。

MS社やら当該OSについては、いろいろな意見やツッコミどころがあってもおかしくないとは思いますが、
東電の危機管理、危機意識というものについては、やはり疑問を持たざるを得ないところです。

というより、他社とは異なる何らかの体質(現場の人たちではなく本社中枢の)みたいなものがあって、
何かあるたびに、それが如実に現れているというような。


関係ありませんが、<ブログ「樹形図工房」の主な記事>を更新しました(2014年6月まで)。
http://www.jupiter.sannet.ne.jp/to403/tokushuu/kiji.html