優先条件と「萩の月」

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仙台銘菓「萩の月」。
今さら私なんかが紹介しなくても全国に名が通っている有名商品なのですが、
頂き物なので、ありがたく食します。
 
これは、
 
1)保存料を入れずに
2)日持ちしにくい食品を
3)通販などで遠方にも販売する
 
という同時成立が難しい条件を、
 
4)脱酸素剤を封入する
 
という技術的な方法でクリアした例のようです。
 

 
ここからはコジツケです(笑)
 
介護保険の費用増加と持続性に関する優先条件の検討。
 
●軽度者への給付を削減して重度者に回す
 「要支援や要介護1(ひょっとしたら要介護2も)の間は本人や家族や地域が頑張って(経済的負担を含む)、重度になったときに手厚く支援する。」
 
国や一部経済界あたりから聞こえる声ですが、軽度者への給付を削ると重度者が増加し、かえって給付総額が増える(あるいは、少なくともそれほどの削減効果は期待できない)、というのが私の考えです。
 
○軽度者への給付は維持し、重度者向けも含めて総合的に効率化を図る
 「サービスの効率化(軽度者向けに限らず、本来の意味での)は必要だが、軽度者への給付は維持する。ただ、施設は無限には増やせないので、在宅生活可能な人は在宅で頑張ってもらう。」
 
現在のところ、私はこちらの立場に立っています。
前記事で触れたようなことですね。
 
付け加えると、軽度者の給付を市町村事業に移すと、おそらく市町村の事務量が増えます。
介護保険の中で一本で処理する方が事務的には効率的です。)
自治体職員の人件費(超過勤務手当なども)も、経済的影響には含めないとね。
交付金交付税などで支援する、と国が言うかもしれませんが、最終的に国民負担になるのは同じです。)
国家公務員は目を背けていることかもしれませんが。
 
それと、もし自治体が「契約」に介入するなら(たとえば措置的要素の導入)、単価が低い軽度者向けサービスよりも、高額な施設サービスなどの方が効率的と考えられます。 
一般的な民間ケアマネより、一般的な公務員の方が人件費コストは高いでしょうし。
 
もっとも、「萩の月」の脱酸素剤のように、並び立たないと思われた条件をクリアする方法が見つかれば、また別の条件での話が可能になります。