LGBT団体の見解など

前記事の関連です。

 

「体は男でも心が女なら女湯に入れるのか」厚労省の通知に意見百出、LGBT団体の見解は?
SmartFLASH 6/30(金) 17:50配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2af916b6fd987c61bb9f9e0b341c1e145e1156ae

(以下、一部抜粋)

 では、当事者は厚労省の通達をどのように考えるのだろうか。LGBT法連合会に聞いた。

「今回の厚労省の見解は合理的で妥当なものと評価しています。いわゆる『男女』で基準が分かれるものは、一律に『性自認』が基準になるとは限りません。
 基準を設ける対象の特徴、現場の実態を踏まえ、合理的な基準とすべきです。一方、その特徴や実態を踏まえずに、観念や抽象論で基準を設ければ、社会に混乱をきたし、批判を浴びるだろうと考えます」

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まあ、そうでしょうね。
ちなみに、トランスジェンダー当事者からは、すでに3月には次のような声も出ています。


「心が女なら女湯に入れる」は誤り〜性的少数者差別めぐり反対キャンペーン
OurPlanet-TV 2023/03/17 - 17:00

LGBT関連法の議論をめぐり、「LGBT法ができたら、「心が女だ」と主張する身体男性が女湯に入ろうとし、それを拒否したら差別になる」などと誤った認識が、SNSを中心に広がっている状況をうけ、3月16日、当事者団体が差別に反対するキャンペーンを開始すると発表した。

立石結夏弁護士は記者会見で、「男性的な身体に見える方が、”心が女性”といえば女湯に入れる、というのは誤りです」と断言。「公衆浴場における衛生等管理要領」では、公衆浴場は身体の特徴に基づき、男女別にわけることを求めており、仮に、男性的な身体のままのトランスジェンダー女性が公衆浴場に入ろうとする場合、判断の権限を持つ公衆浴場事業管理者との話し合いが必要となるという。

Rainbow Tokyo北区代表で、トランスジェンダー女性の時枝穂さんは、自身が女湯に入ることを「諦めています。入れてほしいというような主張もしていません」としたうえで、「世間の人から、自分がどういうふうに見えているだろうと気にしながら生活しています」と苦悩を語った。また、誤った情報が広がるなかで、「外食するのも怖い、トイレにも行けない、仕事もないという人もいる」とし、「どうやって暮らしていけば」と声を落とした。
https://www.ourplanet-tv.org/46611/

 

 

性的少数派の当事者にとっては、「身体的には男性の人の女湯入浴」問題よりも、もっと重要で切実な問題が、たぶんたくさんあるのだろうと思います。

(たとえば、「一般的な異性カップル」ではない同居者の医療侵襲同意など)