夕方、NHKのローカルニュースを見ていました。
なんでなん? おむつの持ち帰り
NHK大阪 04月18日 18時30分
4月から子どもが保育園に通い始めたという方もいらっしゃると思いますが、子どもが使ったおむつを保護者が自宅に持ち帰らなきゃいけない地域もあるそうです。
なんでなん?。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220418/2000060302.html
番組では、大阪小児科医会副会長の話として、
・持ち帰りはコロナ感染が心配
・おむつを替えたら廃棄してほしい
・便に問題があれば保育士が連絡ノートなどで保護者に伝える
・持ち帰りはナンセンス
などが紹介されていました。
ごもっとも。
医学の素人なりにつけ加えるとすれば、保育現場などでは、コロナ禍より前から、感染性胃腸炎の対策が課題になっていたはずです。
ノロウイルスなど感染性胃腸炎のウイルスは、アルコールやせっけんでは無害化は期待できません(せっけんでよく洗えば洗い流すことは可能です)。
親が使用済おむつを見て、ノロなり新型コロナなりウイルスの有無を判定できるのなら別ですが、わざわざ感染を広げる機会を増やすように強要する意味がわかりません。
もうひとつ。
おむつを持ち帰らせている保育園が、しばしば主張する、
「子どもの健康管理のために持ち帰ることになっている」
について。
大阪小児科医会副会長氏のご指摘のように、
「便に問題があれば保育士が連絡ノートなどで保護者に伝える」
ことにすれば問題ないのですが、仮に「子どもの健康管理のために」必要なら。
おむつをしている子だけでなく、パンツをはいて自分でトイレに行ける子たちの排泄物も、保育園で採集して持ち帰りさせないと、理屈に合わないのではありませんか?
おむつをしない子は健康管理をしなくてもよい、ということにはなりませんから。
ということで、「子どもの健康管理のために持ち帰ることになっている」というのは、保育園側の負担軽減(処分費用やおむつの保管場所の確保等)のための口実、という面が大きい、と私は考えています。
この費用負担をどうすべきか、保育園か、保護者か、行政か、というのは議論の余地があるとは思いますが。