「天狗」の返し技

炭治郎役・花江夏樹「天狗」記事に、緒方恵美が「彼のせいではありません」 業界の事情を解説...なお、本人はテングジャーキー写真で反応
J-CASTニュース 11/13(金) 12:06配信

 2020年11月13日、声優の花江夏樹さんが投稿した「天狗」の写真付きツイートが話題を呼んでいる。

 

■「一枚上手でしたな」

 

 花江さんは、いま話題のアニメ「鬼滅の刃」の主人公竈門炭治郎を演じる人気声優。2020年11月12日公開の「週刊女性PRIME」記事で「主人公役にもかかわらず『鬼滅の刃』に関し取材拒否をしており、天狗になっている」と報じられていた。

 この報道を受け、花江さんは12日夕方、自身の公式ツイッターアカウント(@hanae0626)で、「天狗」のロゴマークでおなじみの「テング ビーフステーキジャーキー」の写真に「おいしいなぁ」とのコメントをつけ投稿。午後7時頃には、同じく声優の小野賢章さん(@ono_kensho)から「間違いなく天狗」とリプライされている。

 ウィットに富んだ返しに、ファンからは「ニュースを見て、ムッ...としていたので、見た瞬間ホッとして笑ってしまいました」「(花江さんが)一枚上手でしたな」「記事見てイライラしてたけど、花江さん最高!」と感嘆の声があがっている。ビーフジャーキーの写真をつけたツイートについた「いいね」は17万を超えるなど、大きな反響を呼んでいるようだ。

 花江さんと小野さんの報道を逆手に取ったやり取りに、「花江くんも賢章先生も強すぎwwwww」「返し方が粋すぎてマジ草」とするファンも少なくない。

 主人公「竈門炭治郎」を育てた鬼殺の剣士の育成者が天狗の面をつけていたことから、「育手も天狗ですからw」「育手が天狗だもんでね」とするツイートも散見される。

 

「顔出しの役者」とは出演料などのシステムに違い?
 一方、「新世紀エヴァンゲリオン碇シンジ役などで知られる先輩声優・緒方恵美さんは12日夜、具体的に花江さんらの名前は出さないものの、下記のような連続ツイートを行った。

「顔出しの役者さんと声優の取材の違いについて。
  例えば顔出しの役者さんは、映画一本受けるのに『関連取材や番組出演は何本まで』が契約として出演料に含まれていると聞きます。対して声優は決まってないことが多い。出演料が比較して格段に低いですから、逆に何かあると協議の上プラスでとなります」

「『協議』は仕切りの会社さんと事務所でされます。舞台挨拶、取材、別途映像出演等もすべて、スケジュールやギャラもプラスαでいかがですかと聞かれるのが普通。とはいえあまりにも多すぎるのは大変ですから、そこは担当のどなたかの『配慮』となるのだと思います。
  本人を責めるのはお門違いです」

「それでも『本人』のせいにする。『天狗』と書けば目を引けるから。それもお仕事なのでしょうけど...哀しいですね。あまりにも。
  ファンの方はもちろんわかって下さってると思いますが、彼のせいではありません。『煽りタイトル』に踊らされることはゆめゆめありませんよう。byお節介おじさん(笑)」
最終更新:11/13(金) 12:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/baedd7359c75b3037f9ff1456abdc8cc7f3235a1

 


前記事の「週刊女性」に対し、見事な返し技(などというのも花江さんには余計なことかもしれませんが)で、こちらで付け加える必要もないでしょう。

 

といいながら、「にわか」である私以上に知らない方のために、蛇足で。

「育手も天狗」という言葉が記事中にありますが、「育手(そだて)」というのは、「鬼殺隊」を引退して後進を育成する師匠のような存在です。
主人公・炭治郎や、お話の発端を造った冨岡義勇などが師事したのは、鱗滝左近次(うろこだき・さこんじ)という育手で、常に天狗の面をつけています。
そうか、「天狗になっている」というのは、育手になっているということか。

 

それにしても、ビーフジャーキーうまそう。食べたくなってきた。