【ローマ福島良典】「おカネがかかるから、ローマには来ないで」。バチカン(ローマ法王庁)報道官は15日、新ローマ法王に選出されたフランシスコ1世(76)が出身国アルゼンチンの聖職者や信者に対して、19日の就任式に出席するために渡航しないよう依頼したことを明らかにした。
報道官によると、フランシスコ1世は選出された13日夜、アルゼンチンの駐バチカン大使に電話をかけ、
「司教や信者が高価な長旅をして(ローマに)会いに来る必要はない。
代わりに貧しい人々にそのおカネを与えて」
私はクリスチャンではありませんし、この新法王のことも知らなかったのですが、
この発言には非常に好感を覚えました。
儀式好き、派手なイベント好きの日本の政治家、
特に目立ちたがりで、堅実な行政を軽視する傾向のある首長たちには、
法王の爪の垢を煎じて飲んでいただきたいものです。
異国の異教徒には、爪の垢といえど、もったいなくて下賜されないとは思いますが。