グラフではかえってわかりにくい面もあるので、人口100万人あたりの死亡者数の最近の増加状況を見ていきます。「最近」というのは、6月25日(前回の記事のデータの基準日)から8月20日(今回の記事のデータの基準日)までです。
ちょうど8週間で、前半(7月23日まで)と後半(7月23日から)の数値も表示します(端数処理の関係で、合計と合わない場合があります)。
中南米、アフリカなどの地域ごとに色分けしてみました(ヨーロッパ、中東、それ以外のアジア・オセアニアなど、区分に異説がある場合もありますが、だいたいのイメージということで)。
上位(増加大)に中南米諸国が並び、アフリカや中東も多い印象です。
中央アジアにも多い国があります。
ヨーロッパは落ち着いてきた国が多くなりました。北米でも、カナダは米国に比べれば落ち着いてきた印象です。逆に、落ち着いていた豪州が増加に転じました。
中南米、中東、アフリカでも、比較的落ち着いてきた国はあります。
日本は、国際的、相対的には落ち着いている水準ですが、後半が増加しており、今後の状況が気になります。
以下、セントルシア、セントビンセント及びクレナディーン諸島、タンザニア、バルバドス、モーリシャス、エリトリア、東ティモール、グレナダ、ミャンマー、ドミニカ国、ラオス、セントクリストファー・ネービス、ブルンジ、西サハラ、コモロ連合、とゼロが続きます。
そのあと、エストニアと英国がマイナスで続きますが、統計数値の訂正によるものと考えられ、ゼロかそれに近い水準ではないかと推測されます。
中国(本土)もゼロが続いていますが、香港が増加傾向にあることを考えると、事実を反映していない可能性もあるように(個人的には)思います。