関電が仙台で首都圏向け発電所を新設

関電が仙台港に石炭火力新設へ

首都圏で販売強化
 関西電力が、宮城県仙台港に石炭火力発電所を新設する方針であることが25日、分かった。2016年をめどとする電力小売りの全面自由化を見据え、従来の供給区域外への進出を本格化させる。主に市場規模が大きい首都圏での販売強化を狙う。

 ことし4月から首都圏で企業向けに電力販売を手掛けている子会社「関電エネルギーソリューション」(大阪市)が、伊藤忠商事の子会社と共同で建設する。新発電所の出力は11万2千キロワットで17年にも発電を始める。
(2014/09/25 17:49 福島民報
http://www.minpo.jp/globalnews/detail/2014092501001530


実は、関西電力は、ことしの夏の電力供給が厳しいという発表をしていました。
(以下のページに添付されているPDFファイルによると、平成26年5月16日付け)

今夏の需給見通しについて

夏本番をむかえ、電力は厳しい状況です。
引き続き、節電へのご協力をよろしくお願いいたします。

 当社管内のこの夏の需給見通しにつきましては、平成25年度並みの猛暑を想定した場合でも、引き続き、無理なく継続してご協力を賜ることが期待できる節電(定着した節電)を織り込むことや、中西日本に加えて東日本の電力会社からの応援融通等により、予備率は、電力の供給に最低限必要とされている3%を辛うじて確保できる見通しです。
 しかしながら、この夏も、発電所のトラブルなど、不測の事態により、電力需給がひっ迫することも考えられることから、国ならびに自治体の皆さまと三位一体で検討を進めてきた結果、この夏の節電のお願いをさせていただくことといたしました。
 具体的には、電力需要の想定におきまして、定着した節電として263万kW(平成22年度の夏季最大電力の8.5%)を織り込んでいることから、お客さまにおかれましては、着実な節電・省エネにご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 さらに、電力需給のひっ迫が予想される場合には、お客さまの健康に影響を与えない範囲、ライフライン機能等の維持や生産活動に支障のない範囲で、可能な限りの節電にご協力いただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
http://www.kepco.co.jp/home/shouene/setsuden.html


同社は人々の生活や基幹産業にとって重要なライフラインに関わる企業ですから、
他社管内に発電所を新設する余力があるなら、自社管内向けの発電所の方を優先するのは当然でしょう。
(もっとも、首都圏向けではなく、東北の復興に必要な電力供給のため、とかいうのなら別ですが。)

ということは、関西電力管内では、電力不足の懸念はなくなった、と考えるのが自然ですね。

これで、(安全性だけでなく、廃棄物処理廃炉のコストの点で)社会的経済性にも疑念のある原発再稼働を急がなくても、関西の電力確保に不安がなくなった、ということで、安心しました。

もちろん、地球環境や、わがやの経済状況の観点から、できる節電は協力させていただきますけどね。



(注:この記事には、若干の毒が含まれている場合があります。)