統計から地域密着型を見てみる

大人げないと思わないでもありませんが、またまた、
前にも触れた「平成23年度 介護給付費実態調査の概況(平成23年5月審査分~平成24年4月審査分)」より。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/kyufu/11/index.html
 
今回は、地域密着型サービスの状況を、この統計から見てみます。
 


イメージ 1


 
国が作ったこのグラフでは、各サービスごとに、要介護度別の利用者の割合が出ています。
夜間対応型訪問介護がもっともバランスが取れた割合になっている印象ですが・・・
 
「介護給付費実態調査月報(平成24年4月審査分)」から、元のデータを確認してみます。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/kyufu/2012/04.html
 


イメージ 2


 
夜間対応型訪問介護の利用者実数は少なく(事業者も少ない)、もっとも多い「要介護2」でさえ、認知症デイや小規模多機能型、グループホームとは比べものになりません。
そもそも、国が作った上のグラフ(図8)に、どんな意味があるのでしょうか?
(せっかく制度化した)夜間対応型訪問介護の顔を立てたかったのでしょうか?
 
ついでに、「介護保険事業状況報告(暫定) 平成24年11月分」より。
 


イメージ 3

 
公開されているデータとしては、これが最新ですが、上のふたつ(利用人員)と違って費用です。
ただ、大まかな傾向はわかります。
つまり、新サービス(「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」と「複合型サービス」)は、きわめて少ない。
 
ちなみに、この平成24年11月分で、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」の実績がある保険者は、次の41です。
 
 
同じく、「複合型サービス」の実績がある保険者は15です。
 

福島県浪江町があるのは、町民の方の避難先での利用でしょうね。
早く、地元で「なみえ焼きそば」が食べられるようになればいいのになあ。