緊急!日食グラス注意

5月21日(月)の日食観測に関連して、ご存知の方が多いかもしれませんが、念のため。

性能不十分な日食グラス注意

NHK 5月18日 19時28分)
金環日食の観察用のグラスについて、日本天文協議会は、一部に光を遮る能力が十分ではない製品があったとして、HPで公表して注意を呼びかけています。

日本天文協議会が注意を呼びかけているのは、東京の「デメテル」という会社が販売した「日食観賞用グラス」という製品です。
関係者がインターネットで購入して調べたところ、光の透過率が安全性の目安とされる数値を大きく上回り、日食の観察には適さないことが分かったということです。具体的には日本天文協議会などで作る「金環日食日本委員会」のホームページに詳しく載っています。この日食グラスを販売した「デメテル」の担当者は、NHKの取材に対して、「光を遮る能力が十分ではないという指摘を受けて、販売を中止したうえで、購入した人に連絡して回収を始めています」と話しています。
この製品については、消費者庁も専門機関で性能を調べた結果、光を遮る能力が十分ではないため、金環日食を見ると太陽の光で網膜を傷つけるおそれがあるとして、日食の観察には使わないよう消費者に注意を呼びかけることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120518/k10015226711000.html

ということで、「金環日食日本委員会」より紹介。
http://www.solar2012.jp/

【注意情報】危険!不適切な透過率の製品が存在します。

(2012年5月18日掲載)
写真:2012年金環日食日本委員会
「日食観賞用グラス」
(販売元:デメテル株式会社)

「天文教育普及研究会 安全な日食観察ワーキンググループ」は、インターネットで販売されていたこの製品について、フィルター部分の光の透過率の測定を行いました。その結果、安全性の目安とされる数値を大きく上回り、太陽観察には適さない高い透過率であることがわかりました。

この製品を日食観察に使用されることのないよう、ご注意ください。


日食観察グラス※「明らかに危険な製品の見分け方」
主なチェックポイント

室内の蛍光灯を見て、一見して明るく、形がはっきりと見える製品
可視光線を十分に減光している製品の多くは、かすかに蛍光灯を確認できる程度の見え方です。
可視光線や赤外線の透過率が高い製品
安全性の検討材料となる数値として、 可視光線で0.003%以下、赤外線で3%以下という目安があります。(あくまで目安)
LEDライトなどの強い光にかざした時に、ひび割れや穴が確認できるもの
※製品名はさまざまです。


このほか、日本眼科学会・日本眼科医会の資料や、撮影についての注意喚起資料も掲載されています。

たとえば・・・

「初心者が手持ちで太陽にカメラを向けるような撮影法は決してしてはならない。」
「とはいっても欠けた太陽の姿を記念に撮りたいときには、木漏れ日やピンホールを通して地面や紙に映った太陽の像を写すようにするのが、安全な撮影法」

というような。