保育園の騒音訴訟の判決

以前の記事、


「子どもの声・・・」についてのイメージ図
http://blogs.yahoo.co.jp/jukeizukoubou/33528212.html

で触れた訴訟の判決が出ました。


「保育園から騒音」近隣住民の請求棄却 神戸地裁

神戸新聞NEXT 2/9(木) 19:58配信)

 保育園から聞こえる園児の声などによって精神的苦痛を受けているとして、神戸市東灘区の男性が自宅近くの保育園の運営法人に対し、慰謝料100万円と防音設備の設置を求めた訴訟で、神戸地裁は9日、請求を棄却した。

 山口浩司裁判長は判決で「園児の声などの騒音レベルが社会生活上の限度を超えているとは認められない」と指摘。その上で「保育園の公共性をことさら重視し、受忍限度を緩やかに設定できない」と述べ、周辺への影響は、国などが定める通常の騒音規制を基準に判断すべきだとした。

 判決によると、保育園の定員は約120人。男性は「保育園の騒音で家族の会話もままならず、テレビの視聴にすら支障を来している」と主張していた。

 判決では、園児が園庭で遊ぶ時などに、園から約10メートル離れた男性宅に届く音の大きさが国が定める基準を上回らないと認めた。また、運営法人が開園前、1年ほどかけて近隣住民と騒音対策について協議し、一部の住民宅の窓を二重サッシにしたり、防音壁を設けたりしたことも踏まえ、男性の主張を退けた。

 運営法人の代理人弁護士は「園児の声が違法でないと認められ、意義のある判決」と評価した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170209-00000012-kobenext-l28


まあ、予想の範囲内と思います。

保育園の公共性は特別扱いしないものの、開園前から近隣住民と協議して一定の対策を講じてきたことも評価されたようです。

なお、この訴訟の原告については、裁判のほかにイヤガラセめいた行動もあったという報道があり、
(上のリンク先記事の中の産経ニュース 2014.10.18 12:00)

「近隣住民が一致して反対」するというような事例ではなかったのでしょう。

さて、原告側はどうするのでしょうか?