小4女児、祖母の詐欺被害を防ぐ

最近、いろいろありまして、前記事関連の夫婦選択別姓や、消費税、三権分立・司法の独立がない国の話、下手な料理など、思いつくことはあるのですが、もうひとつ気が向きません。

それで、今週、いちばん気に入った話を。


父に電話し確認…小4女児、祖母の詐欺被害防ぐ

(読売新聞 2015年12月17日 08時05分)

 祖母の振り込め詐欺被害を防いだとして、栃木県警宇都宮南署は16日、宇都宮市内の小学4年女子児童(9)に感謝状を贈呈した。
 同署の山口勝隆署長は「本当にお見事」と感心していた。

 同署によると、女児は先月16日、自宅に帰ると、祖母が慌てた様子で「見たこともないくらいのお金」を数えているのを目にした。心配して「どうしたの」と声をかけると、祖母は女児の父親が出張先でトイレにお金や大事な書類を忘れ、お金が必要になったと電話をかけてきたと説明した。

 女児はテレビなどで見たことがある詐欺に似ていると感じ、「おかしいよ。パパは出張に行くなんて言ってなかった」と注意したが、祖母は慌てていて信じない。そこで、父親の携帯電話に「お父さん、お金に困っているの」「これ詐欺かな」と尋ね、父親に祖母の状況を知らせた。その後、父親と話した祖母は詐欺だと気づき、110番した。

 感謝状を受け、母親は「日頃から祖母とコミュニケーションをとっていたのが良かったのかも」と喜んだ。女児は「これからも詐欺に気をつけたいです」と冷静に話していた。

 山口署長は「詐欺被害防止には高齢者だけでなく子供も含めた啓蒙活動も有効かもしれない」と期待していた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151216-OYT1T50125.html


全文引用になってしまいましたが、その方が
「詐欺被害防止には高齢者だけでなく子供も含めた啓蒙活動も有効かも」
という署長氏のご意見にも沿うと思いました。

なお、介護予防(給付抑制、というか費用削減のために国がこじつけた理屈ではなく、本来の理念)についても、高齢者以外の人々への啓蒙、啓発は重要ではないか、と私は思います。

息子や娘、あるいは嫁や婿の言うことは聞かなくても、孫の言うことなら聞いてくれる高齢者はけっこう存在しそうですし。