ロシアがSNSで対日情報戦、ウクライナ支援を批判する投稿急増…今年1月以降
読売新聞オンライン 10/8(水) 5:01配信
ロシアの国営メディアや在日公館が今年に入り、日本のウクライナ支援などを批判する日本語の投稿をSNSなどで急増させていたことが日本政府の分析で判明した。政府は、ロシアが情報戦を仕掛けて日本の世論の分断を助長し、ウクライナ支援の削減につなげようとしていたとみて警戒している。
関係者によると、露国営メディアの日本語版「スプートニク日本」やロシアの在日大使館などによる関連のウェブ記事、SNS投稿は、1月20日以降に急増した。米国のトランプ大統領が対外援助の一時停止を指示する大統領令を出した日にあたる。2024年5月から25年4月までの1年間で発信された185件のうち、90%以上にあたる173件が、この日から約3か月間に集中していた。
スプートニク日本はX(旧ツイッター)で、「ODA(政府開発援助)控えるべきだ」(4月7日)、「海外支援なんか全部やめて国内に」(同9日)といった意見を、日本国民の声であるかのように紹介する投稿を繰り返した。こうした投稿は、親露的な主張を展開するアカウントによってSNSで拡散された。
また、2月10日の投稿では、活動を停止した米国際開発庁(USAID)に触れ、「USAIDは汚職の温床で、メディアをコントロールする資金源だ」などとするトランプ氏の主張を引用。国際協力機構(JICA)を「USAIDの日本版」と関連づけ、JICAが実施していたウクライナの公共放送支援にも不正があると思わせるように言及した。政府関係者は「巧妙な印象操作だ」と指摘している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7cde718a36908ab2acba8216d675390f46baaf4
この読売記事については、以前から触れてきたロシア系の工作とみられる情報と同様、ありそうな話だな、という印象です。
<参考>
ロシア系アカウントか一斉凍結
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2025/07/16/141947
ロシア大使が信用できない
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2025/07/18/205027
なお、以前にも書いたと思いますが、参政党や神谷氏などがロシアからの指示を受けて・・・云々、というようなことは、私は考えていません。
ただ、日本国内のどの政治勢力かを問わず、日本国内の分断や混乱に利用できそうだな、と思われるようなものは、ロシア側が利用しようとするでしょう。
デマであれ、根拠不明の情報であれ。
で、ここまでは、比較的、根拠のある話。
ここからは、私の推測です。
「JICAアフリカ・ホームタウン」について、今年の8月頃に、いろいろな情報が飛びまくりました。
(参考・外務省の報道発表ページ)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_02637.html
この件については、外務省やJICAもミスというか油断のようなものもあったとは思いますが、誤情報の拡散に関しては、日本国外からの工作の可能性があったと私は推測しています(明確な証拠は見つけていないので、上の読売記事とは分けています)。
そもそも、アフリカの対象国の側で、日本側が想定していない誤解、誤情報が広まったのはなぜか?
(あんな特別ビザみたいな制度を、外務官僚やJICAが言い出すはずがない。)
仮にロシア側の工作として、日本向けだけでなく、アフリカ各国に向けて、誤解が生じやすいようにネット等で工作したのではないか?
そのうえで、日本国内で「大変だ!」というSNS上の騒ぎが出てきたら拡散に手を貸すか、そもそもロシア側の協力者(注:さすがに神谷氏らではないと思う。もっと無名のエージェント)の手によって騒ぎを起こしたか?
はい、確証はありません。
ただ、TICADなどアフリカ諸国と日本との関係(日本への移民とかの類でなく、現地での資源開発や人材育成など)にブレーキがかかれば、得する国はどこか、という観点で考えれば、ロシアとか(名前を出さないけど)アジアの大きな国(インドではない)とか、候補はあります(アジアの大国よりは、ロシアの方だと思いますが)。
まあ、何か情報が出てきても、あわてずに、真実が何か見きわめていくことですかね。