高市氏の笑顔が怖い

最初に断っておきますが、表題は高市氏に対する誉め言葉という意味があります。

総裁当選後の記者会見の場における高市氏の、記者からの質問に対する笑顔。
よい意味で、得体の知れない、というか、歴戦の政治家らしい、本当は質問に対して不快感を抱いているかもしれないけど、ホンネや手の内は見せない、というような。

それでいいと思います。


さて、石破首相の退陣表明を受けた自民党の総裁選で、高市早苗氏が当選しました。

意外でした。
彼女の当選ではなく、メディアが「意外」ということを前提で報じたことが。

私も彼女が大本命とまでは思っていませんでしたが、当選はあり得る、ぐらいは考えていました。

そうですね。
小泉氏が4割台(少なくとも5割は越えない)、高市氏が3割台前半、林氏が2割+アルファ、ぐらいでしょうか。
新聞各紙などの予想では、この3人のうちの2人が決選投票に進む、というところまでは共通だったと思います。
(それは当たっていました。)
ただし、調査時点(いろいろ?)で未定または方針未表明の議員が何割か、みたいな情報も、各メディア共通だったのではないでしょうか。

ということで、単純計算で3分の1。
小泉氏優勢という独自情報や分析があったにしても、高市氏の当選に「超意外」とまで驚くのは、報道機関として怠慢というか無防備だったのでは?
小泉陣営のステマ報道なんかもあったことですし。

 

ただ、ネトウヨ系?の人々が「左寄りのオールドメディアが」などと報道各社を批判するのも、また違うと思います。
たとえば産経新聞なんかも、メディア主流の予想と、それほど大きくは違っていなかったと記憶しています。

あえていえば、報道各社の分析力の、「単なる劣化」か、それとも選挙というものに謙虚さを失った「おごり」か。


さて、高市氏は十分認識していることと思いますが、これからが大変です。
安倍晋三氏は、長期安定の第二次政権はもちろん、第一次政権でも、これほど政権基盤が弱い中での首相ではありませんでした。

個人の資質、能力としては、少なくとも小泉進次郎氏あたりよりはマシで、とかく話題になりがちな「思想信条」部分を除いた高市氏「単体」では現実主義者の要素もあるとは思います(第二次政権の安倍氏も、菅氏らの補佐を得てのことではありますが、現実主義者の要素が多分にありました)。

 

当ブログとしては、特に介護報酬改定時期を待たずに介護施設関係に手を打つという方向性を注視したいと思います。
もちろん、彼女が口にしている「介護施設」だけではなく、訪問介護など真に要介護者の在宅生活を支える人々に支援の手が届くか(それが虐待、心中、介護離職等を防ぐほどの手厚さになるか)ということも。

 

あと、茂木氏の、少なくとも外相起用はやめてね。「適材適所」ではないから。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2022/07/21/211559