石川県の面積が増えた、というニュースが、先日ありました。
能登半島地震で海岸が隆起したことが主な要因です。
複数のメディアが報じていたと思いますが、元ネタは国土地理院の発表。
令和7年7月1日時点の全国都道府県市区町村別面積を公表 ~能登半島地震による面積変動を反映~
発表日時:2025年9月26日14時00分(国土地理院)
・令和7年7月1日時点の日本の国土の面積は377,980.29km2となり、前回(4月1日時点)より4.92km2増加しました。
・うち石川県の面積は、前回より4.74km2増加しました。
・面積増加の主な要因は、能登半島地震による海岸隆起によるものです。
国土地理院は、「全国都道府県市区町村別面積調(※1)」として、「電子国土基本図(※2)」における海岸線と市区町村等の境界で囲まれた地域を対象に、基準日(1月1日、4月1日、7月1日、10月1日)時点ごとに面積の測定を行い、結果を公表しています。
今回、令和7年7月1日時点の全国都道府県市区町村別の面積を取りまとめ、公表しました。これは令和6年能登半島地震後、能登半島周辺の電子国土基本図が更新された後の初の公表となります。
取りまとめの結果、日本の国土の面積は377,980.29km2となり、前回(4月1日時点)より4.92km2増加しました。そのうち、4.74 km2が石川県の面積の増加であり、主な要因は能登半島地震による海岸隆起によるものです(資料1)。
なお、石川県の面積増加の影響で、福井県と石川県の都道府県別面積の順位が入れ替わりました(資料2)。
https://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa/kihonjohochousa61016.html
国土地理院の資料(上の記者発表中の資料1)は、輪島市(鹿磯漁港周辺)と珠洲市(長橋漁港周辺)の、地震前と後の比較図があります。
それを見ながら、やや不正確ながら、地震による隆起部分と思われる箇所に色を塗ってみました(黄緑色の部分)。適当な手作業なので、正確なところは国土地理院の元の資料をご確認ください。
<輪島市>

<珠洲市>

漁港の被害が大きく、漁船などの入出港が困難になったことが、実感としてよくわかりました。
それにしても、大地を動かす地震のエネルギーの大きさ!