日本最強チームの選出方法は?

世界カーリング選手権(女子)が終わりました。

ネット上などでは、フォルティウスへの批判が強いようです。
4勝8敗で9位に終わり、2026年冬季五輪出場権を確保できなかったということで。
また、昨季大会の日本代表で、3勝9敗で11位となったSC軽井沢クラブへの批判も再燃している気配も。

「やはり、ロコ・ソラーレでなければ、五輪がかかった大会では勝てない」
とか、
「どうせ駄目なら、若い才能を育てるためにも北海道銀行に行かせたかった」
などの声もあるようです。

 

今さら選手を批判しても建設的とは思えないし、それらの主張には、本記事では直接的に答えることはしない予定ですが、そういう声が出てくる理由について、ちょっと考えてみます。

日本女子の上位チームの中で、最強と目されるチームを決めることが難しくなったから。

たとえば、スイス大会の準決勝だったかで敗れたにもかかわらず、チーム・ティリンツォーニが世界選手権のスイス代表になりました(で、世界選手権で準優勝)。

彼女らぐらい実力と実績が抜き出ていれば、そういう決定もあり得るし、そういう事態を想定しての選出ルールも整備しやすいのかも。

 

では、まず今季、日本カーリング選手権までの、女子有力チーム(ランキング上位)の相互対戦成績。

ロコ・ソラーレは、北海道銀行以外には勝ち越し。
北海道銀行は、ロコ・ソラーレにだけ勝ち越し(SC軽井沢クラブには五分)。
フォルティウスはロコ・ソラーレに弱く、北海道銀行に強い。
中部電力はロコ・ソラーレ以外にはまずまず。

で、今季の日本カーリング選手権の2次予選。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2025/02/07/213841

1次予選での「足切り」で、Aブロックの中部電力が2次に進めず、その結果、北海道銀行の黒星が一つ消えました。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2025/02/05/222213

札幌国際大学と中部電力は同じ2勝2敗ですが、直接対戦の結果により、札幌国際大学が2次に滑り込みました。

仮に、A・B両リーグではなく、全10チームで総当たりで予選リーグを戦っていたら、どうなったか。

「5強」は、今季の直接対戦の結果で、他のチームがらみは相互の勢い等で適当に(笑)〇×をつけてみました。
なお、五分のフォルティウスvs中部電力は、3月の大会で勝ったフォルティウスを優位と見て判断しましたが、もちろんひっくり返る可能性はあります。
(中部電力が勝ちなら、ロコ、中電、フォル、道銀という順位に。)

他のカードも含め、ひとつのあり得る結果とは思います。
この総当たりシミュレーションの方が、納得感が強いのではないでしょうか。


これで、上位3チームが決勝トーナメントという現在のシステムで行うと、

準決勝:フォルティウス〇ー×北海道銀行
決勝:ロコ・ソラーレ〇ー×フォルティウス

という結果が、相性からは予想されます。

仮に、五輪のようなシステムなら、

準決勝:ロコ・ソラーレ〇ー×中部電力
    フォルティウス〇ー×北海道銀行
決勝:ロコ・ソラーレ〇ー×フォルティウス

となります。

 

カーリングは、すぐれて合理的な競技と思います。
採点競技ではありませんし、「中東の笛」のような問題も起きず、結果も両チームの選手、ファンともに受け入れざるを得ない、公平性を有しています。

ただ、同星の場合の順位決めだけは、得失点差、得失セット率のような指標ではなく、「直接対戦の結果」、それで決しない場合は「LSD DSC」というのが基本です。

 

以前にも書きました。「直接対戦結果で順位」って、本当に強い方が上に来るのでしょうか?
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2024/04/15/211926

いや、決勝トーナメント進出者を決める場合には、本当にやむを得ないとは思います。

でも、昨季から導入された、日本カーリング選手権での1次予選リーグ、2次予選リーグというシステムでは、1次予選での同星並びでの「足切り」は、やはりない方がよいと思います。

会場の都合、日程の長期化など、いろいろ問題があるでしょう。

でも、真に最強のチーム(と多くの人々が納得できるチーム)を世界に送り出すためには、他の条件を変えてでも、一昨年以前のように総当たり予選リーグに戻すべきではないかと、素人の私ですが、そう考えます。