「別姓で家族崩壊」は妄想

連合・芳野会長 今国会で選択的夫婦別姓制度の実現を 自民党大会で訴え
FNNプライムオンライン(フジテレビ系) 3/9(日) 11:07配信(本文は引用略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/431e4ce60ece3cd49bcfa60a9cf72fad84660df7


ビジネスでは「選択的夫婦別姓」が不可欠。経団連・大山みこさんに聞く提言の背景
telling, 3/9(日) 12:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/c05210afe9c525089346acb0501a72a9d5dc25e7

<抜粋>
国際的な場面でも、パスポートでは旧姓の併記は認められていますが、カッコ書き内であり、あくまで戸籍姓を補足する情報です。旧姓単独で正式な証明になるわけではありません。加えてパスポートは今、国際基準に基づくICチップで管理されていますが、そこには戸籍上の姓しか入っていません。カッコ書きの旧姓は入っていないのです。

海外出張の際、航空券の発券、入国手続きなどはもちろん、民間の組織を訪問する時も今はセキュリティーチェックが厳しいので、いちいち足止めをくいます。私たちもよく海外に行きますが、一行の中で必ずだれか女性が入国や入館の際などに足止めを食らうのです。照合手続きなどに20分30分と待たされるんですよね。これだけ女性の活躍が進展してきているのに、企業からするとそこで足止めされて、もし重要な商談に遅れたら契約の機会を失ってしまうかもしれない。こうなると、これは本人の努力で解決すればいいことではなくて、企業はビジネス上のリスクと位置付けなければいけない。
(引用ここまで)


これを読んだだけでも、「旧姓使用の拡大」だけでは問題が解決しないことは明らかです。
日本発の学術論文の引用が少ない、という問題に関しても、旧姓云々というのは国際的に通用しません。

 

このような実情ですから、労使団体とも選択別姓の実現を訴えていますが、いまだに難色を示す政治家がいます。

 

なお、子の姓をどうするか、ということについては、
「婚姻制度等の見直し審議に関する中間報告及び報告の説明」
https://to403.web.fc2.com/chuukan.html

にあるように、A案を基軸にすることが相当とされています。
夫婦別姓は選択可能。その場合、子の姓を父母のどちらと同じにするか、婚姻時に決めておく。)これをベースに議論すればいいでしょう。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2021/11/13/220700


保守派から出てくる「家族内で姓が異なれば、家族としての一体感がなくなる」という意見については、根拠が全くありません。

 

現在の日本で、夫婦の姓が異なるとしては、主に次のようなケースでしょうか。

A)離別または死別により女性が旧姓に復した場合
 例:元妻と子は別姓。

B)内縁夫婦(女性が男性の姓に変えることを希望しない場合など)
 例:妻(内縁)と子が同姓。夫(内縁)が別姓。

C:夫婦のどちらかが外国製の場合
 例:日本国籍の親と子が同姓、外国籍の親のみ別姓。


Aは、福祉事務所や児童相談所に勤務していれば、普通に接する機会があります。
経済的には余裕がない家庭がけっこうありますが、「親子の姓が異なる」という理由で親子関係が悪くなったり、家庭が破綻したりという事例は1件も見ませんでした。

BやCについても、姓が異なるという理由で家族関係が破綻した、という実例は、伝聞にでも接したことがありません。
「業界」内の専門誌、研修資料などでも、そのような事例は見たことがありません。

さらに、日本以外の国、夫婦同姓を基本としながらも、別姓も選択できるような諸国で、姓が異なることを理由として破綻した家庭が多いとか、そこまでいかなくても子どもの精神発達上に問題が生じやすいというような情報に接したことは皆無です。


自民党保守派などで、頑なに選択別姓に反対する論者には、「姓が異なれば家族に問題が生じる」という明確な根拠を示していただきたいものです。
脳内妄想では無理な話でしょうが。