日本政府、国連勧告に抗議 皇室典範改正巡り官房長官
共同通信 10/30(水) 11:49配信
林芳正官房長官は30日の記者会見で、男系男子に皇位継承を限る皇室典範の改正を勧告した国連の女性差別撤廃委員会に抗議したと明らかにした。「大変遺憾だ。委員会側に対して強く抗議するとともに削除の申し入れを行った」と語った。
委員会が選択的夫婦別姓導入も勧告したことに対しては「関係省庁で委員会の最終見解の内容を検討した上で、国民各層の意見や国会における議論の動向を踏まえ、適切に対応する」と述べるにとどめた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc14db39775c7eb1f6d24b5d24cb0385ae1dd8d2
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日本に選択的夫婦別姓勧告 国連の女性差別撤廃委が4回目
共同通信 10/29(火) 19:42配信
【ジュネーブ共同】国連の女性差別撤廃委員会は29日、日本の女性政策について最終見解を公表し、夫婦同姓を義務付ける民法の規定を見直し、選択的夫婦別姓を導入するよう勧告した。17日に実施の内閣府担当者らへの審査などを踏まえて見解を出した。同様の勧告は4回目。「差別的な条項があるとしたこれまでの勧告に対し、何の行動も取られていない」と指摘し、日本側の姿勢を批判した。
皇室典範が男系男子に皇位継承を限る皇室典範の規定にも言及。女性差別撤廃条約の理念と「相いれない」と指摘し、皇室典範の改正を勧告した。皇室典範を巡っては、前回の2016年審査時、改正勧告を盛り込む最終見解案に日本側が強く抗議し、記述が削除された経緯がある。
人工妊娠中絶についても女性に配偶者の同意を求める規定を撤廃するよう法改正を勧告した。人権侵害を受けた個人らが委員会に直接申し立てできるようにする「選択議定書」の早期批准も促した。
慰安婦問題にも触れ、被害者らの賠償請求などの権利を保証する努力を続けていくよう日本政府に求めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b87a56454021411e7cf31e2d5cf1dd20ece3f352
このうち、選択的夫婦別姓制度について勧告するのはわかります。
人工妊娠中絶については、まず米国に勧告した方がよさそうですが（レイプ等でも中絶禁止の州がある）、米国は女性差別撤廃条約に署名済ながら批准していません。日本の場合、DVが立証しにくい場合など、人道的に考えて問題があることは認めます。
慰安婦問題については、日韓両国政府で「非可逆的に解決済」なのに、それにイチャモンをつける人々が妨害を行っています。
さて、皇室典範。
「国立国会図書館デジタルコレクション」に、よい資料がありました。
＜諸外国の王位継承制度－各国の憲法規定を中心に－ 山田邦夫＞
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_999874_po_065605.pdf?contentNo=1
抜き出して、再編してみます。
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男子のみ継承
日本、カンボジア、ネパール、ブルネイ、マレーシア
リヒテンシュタイン
アラブ首長国連邦、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、バーレーン、モロッコ、ヨルダン
スワジランド、レソト
サモア
女子にも継承を認める
ブータン
英国（＋英連邦諸国）、スペイン、デンマーク、モナコ、ルクセンブルク
トンガ
男女で優先順位をつけない
タイ（憲法では男女の優先順に触れていない。また、王の継承者指名は絶対）
オランダ、スウェーデン、ノルウェー、ベルギー
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「男子のみ」の諸国も、ほぼ条約批准国だと思いますが、日本以外の国にも勧告していますか？
「言いやすい国」にだけ勧告してませんか？
注：日本国内で議論したうえで、女性や女系にも認める、というような改正を行うことを否定しているわけではありません。国連から同姓強制問題の「ついでのように」言及するのはおかしい、ということです。
