兵庫県知事の一連の問題で、県議会の百条委員会が開かれています。
知事や元・副知事等の発言については、相互の食い違いなど、すでにいろいろ報道されていますが、9月5日の(兵庫県側から相談を受けて)告発した前西播磨県民局長の処分について、公益通報保護者の観点からも問題ないと回答したという弁護士と、委員とのやり取りを視聴しました。
ちなみに、閲覧34万回、と出ていました。
そのときの委員の質問の趣旨は、
弁護士は、4月17日に法的には処分は問題ないと言った。
しかし、4月16日にはコーヒーメーカーを部長が受け取ったという報道が出ていた。
この16日の報道は、17日の判断に影響があったか、なかったか?
というようなことでした。
なお、弁護士側の発言を含め、一言一句、逐語録的には拾っていません。
おおもとの発言を確認したい方は、こちらの1時間7分過ぎからご覧ください。。
https://www.youtube.com/live/8FIZMq1D-D4
弁護士の発言の要旨は、
(告発文に)書かれている内容は「知事が受け取った」であって、報道された「部長が受け取った」という内容ではない(だから、真実相当性はうかがえない)。
それに対して、委員は、
「事実の一部が存在していた、全てが嘘ではなかったと確認できる。真実相当性があった(だから、公益通報者として保護すべきではなかったか)」
と返しましたが、持ち時間が切迫していたようで、次の質問に行ってしまいました。
本件告発に関しては、このやり取りは問題点の本丸ではない、という見方があるのかもしれませんが、少なくとも「へ理屈型」強弁の弁護士だな、という印象を受けました。
(もちろん、私個人の印象です。)
この兵庫県知事についての問題がどういう経過をたどるかはわかりませんが(県議会で辞職勧告や不信任案を提出する動きがあり、もし不信任案が提出されない、提出されても可決されない、可決されても知事が議会を解散する、等)、ここまで行けば、知事本人や議会が決着をつけられなかったとしてもリコール運動が始まる可能性は高いように思います。
それはそれとして、こういう弁護士は、依頼者側の役に立っているのかなあ?
法廷で戦うことになれば、へ理屈だろうがコジツケだろうが依頼者側に少しでも有利なように強弁するというのは理解できます。
しかし、「この行動(今回なら、公益通報の可能性がある案件がらみの懲戒処分)が問題ないか」という事前相談なら、もっと慎重な判断により助言・回答すべきではなかったか。
この案件の弁護士への相談は、何らかの形で県費から出ているでしょうから(この知事個人が出しているとは思えない)、その点でも知事や幹部は県に損害を与えている、という見方も可能なように思います。
もちろん、弁護士は無謬というわけではないのですが。
<参考>やはり異常な弁護士か
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2024/06/15/154204