兵庫県議会の文書問題調査特別委員会
「兵庫県職員アンケート調査」中間報告 より
https://web.pref.hyogo.lg.jp/gikai/iinkai/index/tokubetsu/bunsho/documents/060823_2.pdf
【Q7】知事のパワーハラスメントについて
無記名
B:目撃、経験等により実際に知っている人から聞いた
[片山副知事の恫喝]
・●●●●●●●●●●●が令1月に1月に●●●●●●●の「県立大学の無償化について」の勉強会に出席した際に、無償化案が県議会や国会議員に受け入れられていない理由について説明した上で、2月議会で財源論も含めて慎重に議論すべきと言う意見を言ったところ、その話が片山副知事に伝わり「斉藤県政批判だ。刃向かうなら辞表を書け、さっもなければ服従すると誓え」と恫喝された。
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「無記名」で、(自分自身が「被害者」ではなく)「実際に知っている人から聞いた」という間接的なカテゴリーですが、これもちょっと気になったので。
伏せ字箇所の詳細はわかりませんが、「勉強会」だから、報道機関など外部に公開されたものではないのでしょう。
そういう場で話した意見について、「斉藤県政批判だ。刃向かうなら辞表を書け」というのは、立派な(?)パワハラ。
まず、上の人間の主張と異なる意見を部下が持つことは、普通にあり得ます。
それを、直接的あるいは間接的に、上の人間に伝えることも、伝わってしまうことも、あり得る話です。
もちろん、「意見はわかるが、今回は組織として方針決定済だから、不満でも従うように」と指示することはあり得ます(合法)。
それを伝えたうえで、方針に従わなかったら、職務命令に違反したとして懲戒処分の対象にすることは、可能な場合があるかもしれません。
ただし、懲戒処分を行うには、法令、条例等に定める手順を踏む必要があります。
いきなり辞表を書くように迫ることは、副知事の権限にもないと思いますが・・・
なお、組織内の人間が、トップの方針に対して諫言することはあり得ます。
それを治世にうまく生かしたのが、たとえば唐の太宗(李世民)。
敵対していた兄の家来だった魏徴を許し、諫議大夫なる地位につけ、諫言させた、と伝わります。
太宗自身は、実は失政もあったはずですが、このエピソードなどで、中国史上有数の名君という評判を残しました。
失敗した人物も多数います。
近年では、「不都合な情報」が部下から届かなかったロシアの大統領などが有名です。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2022/03/13/215934
もうひとつ。
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・綱紀委員会で元県民局長への処分に関する説明・協議が行われた際に、●●●●●●●は、「(異論を挟むなよ)わかっとるやろな」と発言したと綱紀委員会委員の一人から聞いた。
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この件の関係でしょうかね?
「知事に進言した職員がいた」
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2024/08/23/222316
●●●●●●●というのは、たとえば「片山安孝副知事」と字数は合いますが、この人のことなのかどうかはわかりません。
ただ、こういう圧力があっても、「異論」を挟んだ職員がいたことは、この件の(この県の)救いではないかと思います。