ロシア、市民権取得した移民1万人をウクライナ侵攻に投入
AFPBB News 6/28(金) 15:20配信
【6月28日 AFP】ロシア連邦捜査委員会(略)のアレクサンドル・バストリキン(Alexander Bastrykin)委員長は27日、同国の市民権を取得した移民約1万人をウクライナ侵攻に投入していると明らかにした。そうした移民の中には、軍への入隊よりも出国を選ぶ人もいるという。
ロシアはウクライナ侵攻の兵力を増強するため徴兵を強化する中、中央アジア出身の移民に軍に入隊するよう圧力をかけていると非難されている。
バストリキン氏は、ロシア市民権を取得しながら軍当局に登録していない移民を取り締まり、徴兵対象となり得る男性のデータベースに言及し「市民権を得たが兵役登録を望まない3万人以上を発見し、リストに載せた」と述べた。
その中から「すでに約1万人が、特別軍事作戦(ウクライナ侵攻)の区域に送られている」という。
ロシアには中央アジア出身者を中心とする出稼ぎ労働者が数百万人住んでいる。その多くは低賃金の仕事に就き、劣悪な環境で暮らしながら家族に仕送りをしている。
労働力不足に直面するロシアは近年、そうした出稼ぎ労働者による市民権取得を容易にしている。
ロシアでの生活や就労につきまとう手続きの負担を大幅に減らすことができるため、市民権の取得は出稼ぎ労働者にとって魅力的な選択肢となっている。だが、市民権の取得には、軍当局に登録し、召集されれば兵役に就く義務も伴う。
バストリキン氏によると、調査が強化される中、市民権を取得した移民が徐々にロシアを去り始めている。(c)AFPBB News
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e8845d99d54d965159142fa2feeba4bc459ec18
「来るな」 ロシアのため戦うネパール人傭兵、同郷人に警告
AFPBB News 2024年3月2日 14:00
【3月2日 AFP】ウクライナで、ロシアのために戦っているネパール人傭兵(ようへい)がいる。彼らはロシアのパスポートと報酬欲しさに故郷を後にするが、負傷した兵士たちは「来るな」と同郷人に警告している。
傭兵に採用されれば、ネパールでの年収の2年分を1か月で稼げる。ただし条件は過酷で、死傷者も多い。
「戦友が目の前で死ぬのを見た」と、スリヤ・シャルマ(24)は話した。法的な理由から、名前は仮名だ。
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ヒマラヤ山脈(略)に囲まれ、極めて貧しい国であるネパールは、国外の戦争に従軍する勇猛な兵士を長く輩出してきた。(略)
ただし、外国軍に傭兵として応募することが合法となるのは、英国やインドとのように、政府間で取り決めがある場合に限られる。
一方、ロシアはウクライナとの戦争で、早い時期から傭兵を活用してきた。昨年6月に反乱を起こす前の民間軍事会社ワグネル(Wagner)もそうだ。
ロシアもウクライナも、どの程度の規模の外国人部隊を自国軍に組み入れているか公表はしないとみられる。捕虜の人数も明かされることはない。
一方、ネパール政府は、2年前のロシアによるウクライナ侵攻開始以降、200人超がロシア軍に登録されたと公表している。
シャルマは、実際の人数はその10倍の可能性があると考えている。傭兵となるのは学生や元兵士。毛沢東主義派の元戦闘員もいる。
シャルマは、「私たちが参加したのは早い時期だった。今では2500~3000人のネパール人がいるのではないか」と語った。
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大半がロシア人で構成され、ネパール人は6人のシャルマの部隊はウクライナの前線に送り込まれたが、東部クピャンスク(略)に到達する前に待ち伏せ攻撃に遭った。
爆発で隊員数人が死に、シャルマも手足に傷を負った。
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数か月入院して治癒しかけた頃、在モスクワのネパール大使館に助けを求めた。
前線には「とても戻ることはできなかった」と、シャルマは言った。「刑務所行きかネパールに帰るかのどちらかしかないと考え、国に帰る方のリスクを取った」
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ネパールは市民が兵士として動員されるのを防ぐため、いかなる形であれロシアやウクライナで働くことを禁止している。
これまでに少なくとも12人が、ロシアのために戦う要員を送り込んだとして逮捕されている。
警察によれば、こうした人々はインドかアラブ首長国連邦(UAE)経由で派遣され、当局をだますため虚偽の申告をするよう指導される。
ナラヤン・プラカシュ・サウド(略)外相はAFPに、「ネパールは非同盟と平和を信奉する国だ」と語った。
「わが国はロシアと協定を結んでおらず、派遣された人々の即時引き渡しを要求している」
この件についてカトマンズのロシア大使館にコメントを求めたが、返答は得られなかった。
ロシアの病院のベッド上からAFPの電話取材に応じた、負傷したあるネパール人(27)は、同郷人に向け、誘惑に屈しないよう警告した。
「どれだけ準備しようと、爆弾を落とされたり無人機攻撃を受けたりしたら役に立たない。来るな、と伝えたい」 (敬称略)(c)AFP/Paavan MATHEMA
https://www.afpbb.com/articles/-/3506387
ロシアの“外国人傭兵” グローバルサウスで増加か(油井’s VIEW)
NHK 2024年6月11日(火)午後3:10 更新:2024年6月11日(火)午後3:10
(略)
こちらは、ウクライナ国防省が先日発表したものですが、ロシアが、ウクライナでの“肉弾戦”に参加させるため、ルワンダやブルンジそれにウガンダなどアフリカ中部の国々で兵士の募集活動を大幅に強化していると指摘しています。
契約書に署名すれば、最初に2,000ドル、その後、毎月の月給が2,200ドル(約35万円)支払われ、健康保険やロシアのパスポートなども受け取れるとされているものの、ロシア軍の実際の待遇はひどいとして、契約しないよう呼びかけているのです。
ロシアによる兵士をリクルートする活動はアフリカだけではありません。
ウクライナ政府は、3月、ロシア兵としてウクライナでの戦闘に参加し、ウクライナ側によって拘束された外国人の捕虜たちを記者会見に参加させました。
この時、あらわれたのは、キューバ、ネパール、ソマリア、それにシエラレオネ出身の雇い兵で、ロシア軍に加わったことを後悔する言葉を相次いでロにしました。
「当然、お金のためにロシアに行ったが、状況は非常に厳しく困難で、危険だ。参加すべきではない」
「シエラレオネの人たちには来るべきではないと伝えたい」
この会見、ウクライナ側による情報戦の一環という側面も当然ありますが、グローバルサウスの国々に対して自国の人たちを兵士として派遣しないよう協力を呼びかけるねらいというのもあったと思います。
現にイギリス国防省は10日、こんな分析を明らかにしています。
「ロシアは、国内での追加動員を避けながら、戦場での大規模な損失を埋め合わせ、軍事攻勢を維持するために、グローバルサウスの国々で兵士の募集活動を拡大する可能性が高い」と注意を呼びかけたのです。
(以下略)
https://www.nhk.jp/p/kokusaihoudou/ts/8M689W8RVX/blog/bl/pNjPgEOXyv/bp/pdm38a2e5P/
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ウクライナは外国からの志願兵、傭兵を募っているが(東京のウクライナ大使館もFacebookに載せていたが、3日前に削除されている)。
外国での報道は日当1500ドルで、傭兵なので国際法の保護は該当せず、捕虜になっても待遇は受けれないとのことである。
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とありますが、ロシアは強制的に、あるいは偽りの好条件等でだまして傭兵をかき集めているようです。
(ウクライナ側は、仮にそういうことをすると西側からの批判を受け、支援がなくなる恐れがありますが、報道の自由がないロシアにはそういうことを気にせず進めることができています。)
ウクライナのように、合意の上で物的支援を受けるのならともかく、不正な手段により傭兵をかき集めないと戦えないのなら、ロシアはただちに停戦(撤退)すべきでしょう。
「自前で戦えないのなら」って、鈴木氏もさんざん主張していましたよね?
ちゃんとロシアにも言いましょうね。