選択的夫婦別姓 議論を 経団連委員長
読売新聞 2024.6.21
選択的夫婦別姓制度の導入を求める経団連の提言について、取りまとめを担当した魚谷雅彦ダイバーシティ推進委員長(資生堂会長)が20日、日本記者クラブで記者会見した。
(略)
論文や特許の取得では、戸籍上の氏名の表記が必須となり、姓を改めることでキャリアが途切れ、不利益を被った例もある。魚谷氏は「企業も無視できない課題だ」と指摘した。
19日に国会で行われた党首討論で、岸田首相は「預金口座の開設などで不利益があることは重く受け止めているが、この問題は様々な角度から議論する必要がある」と慎重な姿勢を見せた。
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この魚谷氏の発言、複数のメディアで伝えられてはいますが、「論文や特許」の問題についての発言に触れているメディアは、ネット上では見つけられませんでした。
私が知る範囲では、読売新聞(ただし一般には非公開の場で)のみ。
日経新聞のウェブサイトで検索しても出てこなかったぞ?
それでいいのか?
ちなみに、日本の特許庁では、出願者の旧姓併記は、一応はできるようになった、とされています。
Q&A見ると、いろいろ面倒そうですが・・・
問題は、国際特許、国際的な権威のある学術論文で、そういう日本の旧姓併記という姑息な弥縫策が通用するか、学会やビジネス界で容易に受け入れられるか、ということ。
日本政府が依頼したとしても、いくらかでも効果があるのは国内企業ぐらいでしょう。
預金口座にしたって、海外の銀行が理解してくれるとでも?
論文については・・・日本人の論文の引用が少ない件は有名ですが、そもそも国際的に有名な学術誌は、相当のお金を払って掲載してもらっているという、いわば「載せ手市場」であることをご存知ですか?
日本政府が頭を下げて頼んだからといって、旧姓併記とか、過去の論文データベースに修正を、とか、普通にあり得ない世界のはずです。
国会議員、政治家は、旧姓どころかペンネーム、芸名、ほとんど何でもアリで選挙に出られるから、痛みを感じてないんじゃない?、