2024ジェンダーギャップ報告2

分野ごとに見ていきます。
なお、前に記事にしたときの2021年の数値をカッコ内に表記しました。

 

 

<経済活動の参加と機会>は、男女の勤労所得格差が特に大きい。
管理職等の割合の低さも、おそらく関連しているでしょうが、常勤と非常勤の収入格差も大きい要因となっているのではないかと思います。
日本では、女性の方が非常勤率が高いので。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2023/11/28/203734

 

<教育>は、識字率中等教育就学率は、さすがにトップ級。2021年では中等教育(中学・高校など)の数値が悪いという謎がありましたが、今回は女性の方がわずかに高いという、ほぼ実感どおり。
高等教育(大学など)の就学率の格差が、順位を下げている・・・けれど、そんなに男女差はあるのかな?

 

<健康と生存>は、本来はぶっちぎりのトップのはずですが、健康寿命の男女格差が少ない(つまり、男性も、世界的に見れば健康寿命が長い方)ために、68位という低いレベルになっています。これは多くの先進国等で共通でしょう。

他の分野もそうですが、女性の幸福度が高い国が上位に行く、というよりも、男女とも不幸な国の方が男女格差が少ない、という評価になりがちです。

 

<政治的エンパワーメント>は、議員や閣僚の女性比率がいくらか上昇したため、わずかながら順位が改善。まあ、日本の場合は、男女とも政治家のレベルが低い、ような気がします(裏金の件とか)。
元首在任年数は、日本の天皇や英国の王(女王)ではなく、首相(元首というより実質的に国政の権限と責任を持っている役職)で計算しているようです。日本の場合、どっちにしても0年ですが。
ただ、2021年の際にも書いたように、中国など計上の仕方に疑問のある国はあります。

 

それはともかく、真の問題は、これらの項目外の、たとえば最高裁判事の男女比率が偏っていること、とかではないかと思う今日この頃。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2024/05/03/152312