少子化対策と選択的夫婦別姓

おめでたいニュースが飛び込んできました。

 

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ロコ・ソラーレ吉田夕梨花 入籍のご報告

カーリング女子チーム「ロコ・ソラーレ」所属の吉田夕梨花が、2024年5月15日にスピードスケート選手の新濱立也さんと入籍したことをご報告いたします。なお、吉田夕梨花は今後もロコ・ソラーレの一員として競技を継続してまいります。
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ロコ・ソラーレのマネジメントをしている会社・スポーツビズのウェブサイトより)
https://www.sports-biz.co.jp/topics/20240518-1390/

 

おめでたいのですが、最後の「なお書き」必要ですか?
お姉さん(吉田知那美選手)のときにも思いましたが、女性アスリートが結婚したら、競技を続けるか止めるか、メディアが聞く(または聞きそう)なのは、なぜですか?
たぶん、マネジメント会社(だけ)のせいではないですよね?

 

梨花さんのお相手は(知那美さんのときと違って)現役選手(ついでに、五輪では活躍していないといっても、スプリント選手権という世界トップレベルの大会の優勝者)ですが、それでも新濱選手が結婚で引退か、みたいな話題には(たぶん)絶対ならないですよね。

 

それはそれとして、吉田夕梨花選手のインスタグラムには、幸せそうな写真とともに、国内有名カーリング選手(実姉や義兄の実妹=松村千秋選手)のお祝いに加え、アンナ・ハッセルボリ選手の祝福(英文)も寄せられていました。
梨花さん、それにはスウェーデン語の「ありがとう」で返していましたね(たぶん)。さすが。


さて、けさ、5月19日の読売新聞に、
[人口減 識者に聞く]情報発信は海外を参考に…日本総合研究所創発戦略センターエクスパート・村上芽氏
という記事が掲載されていました。以下、一部抜粋します。

 

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 日本の少子化対策は、子どもをほしがる夫婦にとってはかなり充実している。しかし、そこに至っていない人たちにも子どもや出産に関心を持ってもらわないと、人口減は加速するばかりだ。
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ごもっとも。
「なんちゃらメガネ」と呼ばれるのを嫌がった首相は、社会保障費に上乗せという(少なくとも部分的には)愚策で少子化対策の費用を捻出しようとしていますが、「結婚したいけど金がないなあ」という若い人たちには逆効果であることは明白でしょう。
また、

 

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 事実婚の数が法律婚とほぼ同水準であるフランスと異なり、授かり婚という言葉がある日本では結婚と妊娠、出産が強く結びついている。一方、女性の社会進出に伴い、改姓を伴う結婚や出産を後回しにする人もおり、内閣府調査では、20~30代の独身女性の2割強が、積極的に結婚したいと思わない理由として「名字・姓が変わるのが嫌・面倒だから」を挙げた。
 結婚しやすくするため、選択的夫婦別姓制度を検討してもよいのではないか。少子化対策と関連し、ジェンダー平等といった課題も議論したい。
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これもごもっとも。(なお、文字強調は引用者が行いました。)
(私なら、「選択的夫婦別姓制度を検討してもよい」ではなく「実施すべき」と主張しますが。)

「旧姓を通称として使用できるようになってきたし、どうしても耐えられないという程度の問題ではない」
とか考えているひとがいるとしたら、耐えられるかどうか判断するのは(たぶん男性の)あなたではない。
判断するのは、これから結婚し、出産しようとする女性です。

最高裁の元裁判官でも、男女で(つまり、事実上は改姓する当事者かどうかで)見事に(?)意見が分かれています。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2024/05/03/152312

 

おまけ。
ヤフーブログ時代の記事ですが、少子化対策としての「選択別姓制度による効果」のイメージです。
https://jukeizukoubou.blog.fc2.com/blog-entry-2023.html