前記事の続きみたいなものです。
「第9期介護保険事業計画期間における介護保険の第1号保険料及びサービス見込み量等について」より
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40211.html
今回発表された第9期の介護保険料(基準月額・1号被保険者分)と、要介護認定率(令和5年12月末)との関係の分布図を作ってみました。
保険料最高額の大阪市、最低額の東京都小笠原村、要介護認定率最高の和歌山県北山村、最低の東京都御蔵島村を赤点にしてみました。
なお、右下の0線上の3点は、大阪府の守口、門真、四条畷の各市ですが、この3市で構成していた「くすのき広域連合」がこの3月で解散したため、要介護認定率とのリンクができません。
それ以外の点の分布を見ると、要介護認定率が高くなると介護保険料も高くなるという相関関係があるようです。
ただ、大阪市については、その傾向よりも多少なりとも保険料が高めになっているように見えます。
介護保険事業報告あたりに原因のヒントがないかな、と思って調べてみましたが、施設サービスはそれほど多くなく、あえていえば訪問介護の回数が多いぐらいです。
前記事で触れたように、
<居住系サービス(有料老人ホーム、サ高住やその類似形態など)で、「囲い込み」的に限度額いっぱいまでサービスを使っている>
という可能性はあるかもしれませんが、確たる証拠を見つけているわけではありません。
ただ、生活保護の保護率は高かったと記憶しているので、いわゆる貧困ビジネスあたりで、何らかの居住形態で囲い込み、というのがないか、保険者としたら分析してみる手はあるかもしれません。
もちろん、私が決めることではありませんが。
どっちにしても、全国平均6000円台というこの保険料額について、このままの制度でよいかという議論はあってよいと思います。