介護保険料が高くても介護殺人

大阪市介護保険料 9249円と全国で最高に 1人暮らしの高齢者が多いことなど要因に
関西テレビ 5/14(火) 17:16配信

65歳以上の高齢者が支払う介護保険料について、大阪市が全国で最も高くなったことが分かりました。

65歳以上の人が支払う介護保険料の基準額は、3年ごとに見直されることになっていて、ことし4月から改定されています。

厚生労働省が14日に発表したとりまとめによると、大阪市が月額9249円と全国で最も高くなったことが分かりました。(全国平均は6225円)

他の自治体と比べて1人暮らしの高齢者が多いことから、要介護認定を受ける人が増え、介護サービスの利用が増えてしまうことが要因の1つとなっています。

大阪市・横山英幸市長】「もう1つは、低所得者の割合が(他の自治体より)少し高くなっているので、介護保険を上振れさせている要因になっている」

また、全国2番目に高いのが大阪府守口市(8970円)、3番目が大阪府門真市(8749円)で、トップ3を大阪府内の自治体が占めています。

3年前の前回の集計では大阪市の保険料は8094円で、全国5番目の高さでした。前回、最も高かったのは東京都青ヶ島村(9800円)でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a030c28876902043c99c705373afe4f6f690951f

 


1号被保険者(65歳以上)の介護保険料が高額なのは、上の報道にあるような要因以外にも理由はいくつか考えられます。
たとえば過疎地などでは、在宅サービスよりも施設サービスが多くて、費用が高額になるというような。
大都市圏ならば、あるいは居住系サービス(有料老人ホーム、サ高住やその類似形態など)で、「囲い込み」的に限度額いっぱいまでサービスを使っている事業所がないか、など。

そのあたりは詳しく見てみないと何ともいえませんが、こういう事件もありました。

 


【速報】「介護に疲れた」 殺人未遂の疑いで息子を緊急逮捕
読売テレビ 5/14(火) 10:38配信

(2024.10.3 元記事が削除されており、当ブログも当該記事の詳細な内容に触れることを目的とはしていないため、関係者の人権等に配慮して削除します。なお、大阪市介護保険料が全国最高であること、それにもかかわらず介護を巡る悲しい事件が起きたことについては当ブログで伝えたいため、当該記事の見出し(一部削除)等については残すことにしています。)

 


この被害者が介護保険サービスを利用していたか、それがどれぐらいの量だったか、などはわかりませんが、適切にサービスを利用していたら、家族介護者の心身の負担がいくらかでも軽くなる可能性はあります。
だから、介護保険サービス自体は、やはり必要なのだと思います。

介護保険料が安くなっても、介護殺人や一家心中が激増、というような社会は、私は望みません。

大阪市介護保険料が高い理由については精緻な分析を待つにしても、介護保険制度については、見直しを考えるべき時期なのかもしれません。
たとえば、今の財源は保険料(1号+2号)、税(国・都道府県・市区町村)が半々ですが、税部分を6割にするなど、構造的な改革を考えるとか。

もちろん、国も自治体も財政は厳しいですよ。
だから、たとえば政治資金を青天井にして、その代わり完全透明化して低率の税を賦課するとか。
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2023/12/10/143124