AI生成物の出典明示

生成型AIが話題になっています。
問題点は、大きく2点。

1)個人情報等、保護されるべき情報が漏れないか
2)他者の著作権を侵害しないか

これ以外にも教育現場等で悪影響が出ないか、などの観点もありそうです。

 

1については、いろいろ対策が検討されてはいるようです。

2について。

たとえば文章によるものなら、その生成物に関する参考文献やそのURLを生成物の末尾に出力するようにすることはできないでしょうか?
ボリュームの関係で末尾が難しいようなら、別ファイルにしてもかまいません。

だいたい、論文にしても、ブログの趣味的記事にしても、参考文献等を記述するのは、けっこう面倒なものです。
その過程の一部だけでもAIがやってくれたら、助かる場合もあるでしょう。

 

<参考:文献の記述の例>
世界と日本の将棋の雑談6
https://jukeizukoubou.blog.fc2.com/blog-entry-2004.html

 

画像や音楽などの場合も同様です。
参考サイト等を別ファイル等で表示するようにします。

そして、どの分野でも、AIによる生成物であることを明示します。
その表示がない生成物や、表示部分を消して自分自身の作品として公表した個人または法人は、何らかのペナルティを受けることとします。
罰金や拘禁刑のような刑事罰とするか、民事上の不法行為による賠償責任とするか、そのあたりは議論が必要でしょう。

学生、研究者などの場合も、AI使用可、使用不可、それぞれの場合があるだろうと思います。

ラソンでも、ペースメーカーつきの場合、ペースメーカーなしの場合、同一の評価は困難ですよね。

棒高跳び走り高跳びの違い、という方が近いかもしれません。

 

なお、著作権法でも、一定の条件で引用等を行うことは認められていますし。芸術分野でもパロディやオマージュとして社会的に容認される場合はあります。

そういうことを含めて、AIの生成物が法に触れるものでないか、チェックするAIのようなものを、公的機関によって製作・運用されれば、著作権保護については一定の道筋がつきそうに思えます。

ただ、パロディやオマージュとして社会的に容認されるものであるかどうかは、ある程度はAIのフィルターによって抽出するにしても、最終的には人間の判断によって決定すべきものだろうとは思います。