世界ジュニアカーリング選手権準決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
日本 1 0 2 0 0 0 0 1 0 3 7
スイス 0 3 0 0 0 1 0 0 1 0 5
予選リーグ(ラウンドロビン)4位通過の日本は、1位通過のスイスと対戦しました。
いきなりスチールしたかと思えば、すぐに逆転されるという展開。
ブランクエンド(両チーム無得点で先攻後攻はそのまま)も多く、4-5とリードされて、後攻で最終10エンドを迎えました。
途中、ミスあり好ショットありでしたが、黄色のスイスが最終投で、ハウス中央付近にドローショットを決めてきたところ(下図の右側)。
このスイスのNo.1を動かさないと、日本は負けます。
日本のスキップ・三浦由唯菜選手の選択は、ランバック。12時方向の赤に当てて、黄のNo.1を出す作戦です。
(他に、角度はありますが距離の短い1時方向の赤を使う方法もありそうなところです。)
三浦選手の最終投は、ランバックにより黄のNo.1のテイクアウトに成功し、3点が入りました(左側)。
強敵・スイスに今大会の初黒星をつけ、決勝進出です。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
ノルウェー 0 0 1 1 1 0 0 2 0 0 5
スコットランド 0 1 0 0 0 3 0 0 0 2 6
準決勝のもう一試合は、予選3位のスコットランドが、同2位のノルウェーに逆転勝ち。
スコットランドとの決勝は、日本が優勢の場面も多かったのですが、第9エンドに3点取られて追いつかれ、第10エンドで2点スチールされて負けました。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
日本 0 0 2 2 0 2 0 1 0 0 7
スコットランド 0 3 0 0 1 0 0 0 3 2 9
第10エンド、先攻のスコットランドがNo.1、2。
最後、三浦選手の最終投のドローショットがそれより内側に決まれば優勝でしたが、ショートで準優勝となりました。
スキップ、というよりフォースの重圧を感じた一投だったと思いますが、大丈夫、多くの名選手が経験してきた道ですよ、三浦さん。
藤澤五月選手が世界選手権の決勝最終投でドローが長すぎたのは、彼女が25歳のときでした。
昨年は、大学生の山本冴選手(スキップ)、上野美優選手(フォース)らのSC軽井沢クラブJr.に三浦選手を加えたチームで優勝。
今年は、高校3年の三浦選手を中心にした、JJクレッシェンドとSC軽井沢クラブJr.の連合チームで準優勝。
ジュニアチームの編成についてはいろいろ意見があるところだと思いますが、メンバーが違っても連続で決勝進出というのは、たいしたものだと思います。