炎天下でのドアロック

炎天下でドアがロックされた車、中には乳幼児2人…5分で解錠した男性「みんなで救った命」
読売新聞オンライン 7/31(日) 11:33配信

 炎天下の乗用車内に閉じ込められた乳幼児をカギを開けて救出した、松山市の自動車整備業、有田憲司さん(37)に愛媛県警松山西署が感謝状を贈った。仕事を中断して現場に駆け付け、代金も受け取らなかったといい、渡辺良浩署長は「強い責任感を持って協力し、迅速かつ適切に行動してくれた」とたたえた。(脊尾直哉)

 同署によると6月23日午前9時頃、「子供2人が乗ったまま車のドアがロックされた」と母親から通報があった。鍵の入ったカバンが車内にあるのに、内側から鍵が掛かってしまったという。約10分で署員が駆け付けたが対応出来ず、現場近くにあった有田さんの経営する「有田モータース」に協力を求めた。

 有田さんは接客を中断し、現場に駆け付けた。車内には運転席で汗だくで泣きじゃくる男児(2)と、後部座席のチャイルドシートでぐったりした様子の生後4か月の乳児が閉じ込められていた。母親と近所の住民が、車内の温度を少しでも下げようとホースで水をかけていた。

 この日、松山市は気温が35度を超える猛暑日で、午前10時の時点でも31・4度。「脱水症状になってしまう」と有田さんは急ぎ、持参した解錠用具を使って5分ほどでドアを開けた。救出直後、乳児の体温は38度を超えていたが、男児も含め救急搬送はせずに済んだ。

 母親から費用支払いの申し出を受けたが、有田さんは「命が助かったのならいい」。同署からの感謝状贈呈も「だいそれたことはしていない」と一度は断った。

 しかし、普段から妻と「人助けになる仕事ができたらいいね」と話し合っており、「自分の仕事の結果が感謝状という形になるのなら」と思い直したという。

 今月26日、有田さんは渡辺署長から感謝状を受け取り、「声をかけてくれた警察官、接客中に現場へ行かせてくれたお客さん、みんなで救った命だから、その人たちにも感謝したい」と笑顔だった。

 日本自動車連盟(JAF)によると、真夏の日中、屋外でエンジンを切った乗用車内の温度は約30分で40度を超える。体温調節機能が未発達な乳幼児は短時間で体温が上昇し、死に至ることがあるという。同署地域課の松下忠則課長は「炎天下で駐車する場合は予備の鍵を用意するなど、注意を徹底してほしい」と呼び掛けている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2da766b27cc28d63d7f2872e6f0fc1c71d4fd43

 


昔なら「キー(を持った手)でロックし、キー(を持った手)で解除」で問題なかったのですが、今は電子式やら何やら、安全対策のあるものないもの、いろいろあるようです。

伝統的なキーでも、キーをつけてエンジンをかけて外に出ている間に子どもが自分でロックしてしまうとか、想定外のことは起こり得るのですが。

そういえば、送迎車の中に高齢者や障害者や保育園児などが閉じ込められたケースがありましたね。

原因はそれぞれ違いますが、自力で降りられない可能性がある人間が乗っている場合には十分に注意する、ということが基本でしょうか。

 

そのうえで、


・昔からの機械式のキーの場合は、キー(を持った手で)でロックする。
・電子式のキーの場合は予備キーなどの手段を考慮する。
・施設などの送迎車の場合は、送迎自体は単独で行ったとしても、終了後の確認は複数人で行う。


などが考えられますが、いかがでしょうか。

それにしても、松山のケースは助かってよかったですね。