北京五輪デンマーク戦3

藤澤・デュポンという両スキップが3点コースを考えていなかった、というのは意外でした。
テレビの解説者に言われて気がついた私のような素人は別ですが、落ち着いて考えれば知那美選手のように思いつくのは、そう難しいことではないように思います。
藤澤選手の場合、日本の残り時間(シンキングタイム)が切迫していた、ということが影響したのかもしれません。

 

デュポン選手が気づいていなかった理由はわかりません。
ただ、彼女の最終投で、黄色のNo.4、No.5が動いていたことが盲点、というか影響を与えたかもしれません。
この2つがハウスの白い部分に残っていれば、日本の3点目はなかったでしょうから。

 

参考までに、図1を再掲します。

デュポン選手の最終投は、日本がかけ続けていたプレッシャーによるミスだったのでしょうか。

 

 

 

図3が日本の最終投です。
見事な逆転サヨナラ・スリーラン・ダブルテイクアウトでした(用語については大目に見てください)。
このショットの直前で、日本の残り時間はわずか4秒!
デンマークは2分13秒残っていました。)

 

 

このゲームに負けたデンマークは、結局、2勝しかできず最下位に終わりました。勝負の世界で「たら」は禁物といわれますが、もしデンマークが勝っていたら、予選リーグ(ラウンドロビン)の展開はかなり違ったものになっていた可能性があります。


日本は、この勝ち星を含めて5勝4敗まで到達し、準決勝進出、最終的に銀メダルを獲得しました。

ロコ・ソラーレのメンバーがいうとおり、大きな1戦だったかもしれません。