ハンマー・エフィシェンシー

前記事で、「#カーリング沼」の最終回(6/11配信)のURLを書き忘れていました(その後、追加しました)。
失礼しました。

 

今からでもアーカイブで視聴できますが、この多くの配信の中で、どれから見ればよいか、ということなら、関心のあるテーマや、「推し」の出演者があればその回から、ということになるだろうと思います。

 

しいていえば、初回と最終回は、スタッフの編集会議(または振り返り会)的な要素が強いので、その二つを最初に見るのはつまらないような気がします。


そして、ちょっと「カーリング沼」にはまりかけの人なら、アンチロコとか、特に吉田姉妹に反感がある、というような方を除いては、3月25日配信がおもしろいかな、という個人的印象をもっています。
(あ、猫が画面に出てくるのが苦手、という方も避けた方がよいかもしれません。)

吉田知那美選手の、技術的なことについての言語化能力が優れていて、興味深いと思います。
吉田夕梨花選手に対する「ウィックの制限」についての質問もあります。)

 

その中で出てきたのが、「ハンマー・エフィシェンシー」とかいう言葉。
正確な用語などがわからなかったので、「カーリングナビ」(https://curling-navi.info/)などで調べてみました。

 

1)ハンマー・エフィシェンシー(Hammer Efficiency):後攻で複数点取る確率
2)スチール・ディフェンス(Steal Defense):後攻で相手にスチールされる確率
3)フォース・エフィシェンシー(Force Efficiency):先攻で相手チームを1点に抑える確率
4)スチール エフィシェンシー(Steal Efficiency):先攻でスチールする確率

 

「ハンマー」というのは、カーリングでは後攻を表しています。有利とされています。
「スチール」というのは、不利とされる先攻で得点を取ることです。
有利とされる後攻では複数点を狙い、不利とされる先攻では相手チームを1点に抑えることを狙う、というのが一般的なセオリー。
得点を取ったチームは、次のエンドでは先攻になるので、後攻で1点のみを取るぐらいなら、ブランクエンド(どちらも点を取らないエンド。先攻後攻が変らない)を狙うべきとされています。

 

という前提で、1が高ければ後攻での得点力が高い。
2が低ければ、後攻での防御力が高い。
3と4は、高い方が先攻での試合運びがうまい、ということになるでしょう(3はオーソドックス、4は、より攻撃的な得点力、というようなニュアンスでしょうか。ただ、これが正確なのかどうかは自信がありません)。

 

では、実際に、5月の日本カーリング選手権の女子予選リーグ(ラウンドロビン)の数値で見ていきます。
(数値は、前述のカーリングナビによります。なお、ブランクエンドなどの扱いが、各指標で異なるので、厳密には注意が必要ではあります。)

 

表1では、予選1位通過のロコ・ソラーレから、予選順位どおりに並べています。

さすがにロコ・ソラーレが多くの項目で最高の数値(黄色)を示していますが、ハンマー・エフィシエンシーについては中部電力が少し上回っています。

 

(つづく)