日本女子カーリング略史11

ソチ五輪と明暗>

2013.2 日本選手権
 優勝:中部電力カーリング部(長野県)藤澤五月市川美余、清水絵美、松村千秋、佐藤美幸
 2位:北海道銀行(北海道) 3位:札幌国際大学(北海道)

2013.3 世界選手権 優勝:スコットランド 2位:スウェーデン 3位:カナダ
 日本7位(5-6)軽井沢CC 藤澤五月市川美余、清水絵美、松村千秋、佐藤美幸

2012.11 日本ジュニア選手権
 優勝:札幌国際大学(北海道)吉村紗也香、井田莉菜、氏原梨沙、石垣真央、石山奈津子
 2位:チーム妹背牛(北海道) 3位:御代田CC(長野県)

2013.2 世界ジュニア選手権 優勝:ロシア 2位:スコットランド 3位:日本
 日本(7-5 予選リーグ6-3で2位)吉村紗也香、井田莉菜、氏原梨沙、石垣真央、石山奈津子

 

 日本選手権は中部電力が3連覇。2位に小笠原、船山らの北海道銀行フォルティウス)が、3位に吉村彩也香らの札幌国際大学が入った。LS北見が4位、チーム青森は5位に終わった。
 世界選手権は中部電力が出場し、7位。優勝は、ミュアヘッドスコットランド
 日本ジュニア選手権は、吉村紗也香らの札幌国際大学が連覇。世界ジュニア選手権にも出場し、3位に入った。


2013.9 ソチ五輪世界最終予選日本代表決定戦
 1位:北海道銀行(2013準優勝)
 2位:中部電力(2013優勝) LS北見(2013選手権4位)
 4位:札幌国際大学(2013選手権3位)
 タイブレーク中部電力10-2LS北見
 北海道銀行4-2中部電力 で最終予選出場決定

2013.12 ソチ五輪世界最終予選:予選5-1で2位、プレーオフで出場権獲得

2014.2    ソチ五輪 優勝:カナダ 2位:スウェーデン 3位:英国
 日本(北海道銀行)4-5(10チーム中5位)小笠原歩船山弓枝小野寺佳歩苫米地美智子吉田知那美
 対韓国×、デンマーク〇、ロシア〇、米国×、英国×、カナダ×、スイス〇、中国〇、スウェーデン×

2014.3 日本選手権
 優勝:中部電力カーリング部(長野県)藤澤五月市川美余、清水絵美、松村千秋、佐藤美幸
 2位:北海道銀行(北海道) 3位:LS北見(北海道)

2014.3. 世界選手権 優勝:スイス 2位:カナダ 3位:ロシア 日本は出場なし

2013.11-12 日本ジュニア選手権
 優勝:札幌学院大学(北海道)内藤圭美、海住舞子、辻口まひろ、望月采美、菊池春香
 2位:軽井沢ジュニア(長野県) 3位:青森ジュニア(青森県

2014 世界ジュニア選手権 日本出場なし

 

 日本は2012年世界選手権の出場を逃すなどで獲得ポイントが少なく、ソチ五輪出場権が確保できていなかった。そのため、世界最終予選で五輪出場権を獲得する必要があるが、その日本代表決定戦が行われた。
 2013年日本選手権の上位4チームで予選を行い、同率2位同士の中部電力がLS北見を下し、1位の北海道銀行フォルティウス)に挑戦した。結果、北海道銀行が勝ち、最終予選に出て五輪出場権を獲得した。
 ソチ五輪北海道銀行が4勝5敗で、準決勝進出はならなかったが、5位入賞を果たした。これは10チーム制になってからの最高順位だった長野五輪は5位タイだったが8チームの参加)。なお、吉田知那美は当初リザーブだったが、小野寺佳歩がインフルエンザになり、吉田がセカンドやリードとして出場した。が、五輪終了後、戦力外通告を受け、今季限りで北海道銀行を離れることとなった。苫米地美智子も離脱した。
 日本選手権は中部電力が4連覇。北海道銀行が準優勝、LS北見が3位。
 日本ジュニア選手権は、札幌学院大学が優勝。2位の軽井沢ジュニアには、のちに中部電力で活動する北澤育恵、中島星奈、鈴木みのりらの名前が、3位の青森ジュニアには、やはり中部電力に加入することになる石郷岡葉純の名前が見られる。


2015.2 日本選手権
 優勝:北海道銀行(北海道)小笠原歩、吉村紗也香、小野寺佳歩、近江谷杏奈、船山弓枝
 2位:LS北見(北海道) 3位:チームフジヤマ(山梨県

2015.3 世界選手権 優勝:スイス 2位:カナダ 3位:ロシア
 日本6位(6-5)北海道銀行 小笠原歩、吉村紗也香、小野寺佳歩近江谷杏菜、井田莉菜

2014.12 日本ジュニア選手権
 優勝:北海道大学(北海道)内藤圭美、荒木絵理、楠本梨沙、財官里帆、長谷日向子
 2位:札幌学院大学(北海道) 3位:軽井沢ジュニア(長野県)

2015 世界ジュニア選手権 日本出場なし

 

 北海道銀行フォルティウス)は吉村紗也香と近江谷杏菜が加入し、日本選手権で優勝。吉田知那美が加わったLS北見が2位。また、チーム長野などで活躍した西室(園部)淳子らのチームフジヤマ(富士急)が3位に入っている。中部電力は予選リーグ6位に終わり、スキップ・藤澤五月は3月末でチームを離れる決断をした。
 世界選手権は北海道銀行が出場。
 日本ジュニア選手権は、北海道大学が優勝。世界ジュニア選手権の出場はなし。

 

(敬称略・つづく)