北京冬季パラとロシア問題

北京冬季パラリンピックが始まっています。
ロシアとベラルーシの選手は、国旗や国歌は使わない中立選手としての参加が認められましたが、国際的な批判を浴びて、参加が認められないという結果になりました。

 

難しい問題ではあります。
夏季競技と異なり、冬季競技(特にパラリンピック)では欧米など、ロシア批判の強い国々が多いということもあったでしょう。

 

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北京パラリンピック参加国の内訳

<対ロシア決議案に棄権した国>
 中国、イラン、カザフスタン、モンゴル

<決議案に賛成した国>
 アンドラ、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリアアゼルバイジャン、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブラジル、チリ、クロアチアチェコデンマークエストニアフィンランド、フランス、ジョージア、ドイツ、イギリス、ギリシャハンガリーアイスランドイスラエル、イタリア、日本、ラトビアリヒテンシュタイン、メキシコ、オランダ、ニュージーランドノルウェーポーランドプエルトリコルーマニアスロバキアスロベニア、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、ウクライナアメリカ合衆国
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仮にロシアやベラルーシの選手が参加すると、参加国の多くが「対戦拒否」しそうな欧米・豪州などです。
さらに、メダル有力国ということになると、「拒否しない」と断言できそうな国は、開催国の中国ぐらいでしょうか。
(ロシアとベラルーシの選手が参加するとなると、北京自体を引き上げそうな国もありそうです。)

 

現状、当然ではあるのでしょうが、残念に思う気持もあります。

ロシアでは報道やネット情報などへの締め付けが強化され、ロシア国民への(ロシア政府に都合が悪い)情報が届きにくくなっています。
一方、在外ロシア人、特に、いわゆる西側情報に触れる環境の人々は、今回のロシア軍の行動に批判的な傾向が顕著です(もちろん大使館員や工作員などは除きます)。
日本でも、在日ロシア人が在日ウクライナ人などとともに抗議デモに参加している姿を見ることができます。
(だから、日本国内のロシアやベラルーシ出身者を迫害すべきではありません。)

 

さて、中国国内では、インターネット接続は規制がありますが、北京の選手村など、いわゆるバブル内では、ネット接続は自由に行えるはずです。
ロシアやベラルーシから参加した選手も、それぞれの国内では入手しにくい情報にアクセスしたり、得た情報を本国に持ち帰ったり、という可能性があったのではないでしょうか。

そして、もしロシアやベラルーシから来た選手が、他国の選手から対戦拒否されたとしたら、そのこと自体が両国の選手たちにとって、衝撃的ではありますが国際情勢の真実を知るインパクトになったのではないでしょうか。

 

もちろん、ロシアやベラルーシの選手がエントリーしている種目では、まともな大会運営ができなくなる可能性もあります。
開催国のメンツは潰れるかもしれません。

 

それもいいじゃないですか。
メンツが潰れるのが嫌だったら、開催国らしく、中国政府がロシア政府に停戦を働きかければよいのですから。

 

だいたい、パラリンピック期間中にかかるように戦争を仕掛けたのだから、ロシアは中国のメンツなんかにはこだわっていません。
(そういえば、北朝鮮も何か発射してメンツを潰しにいきましたよね。)

 

まあ、開催国のメンツなんかどうでもいいけれど、参加された選手のみなさんは無事に帰ってきてくださいね。