非難決議の補足など

ウクライナ大使「(私と)会いたくなかったのは副大臣の鈴木さん」
産経新聞 3/3(木) 20:29配信

ウクライナのコルスンスキー駐日大使は3日、自身のツイッターで、林芳正外相に対する面会要請が約1カ月放置されたとの指摘について「いいえ、林さんの反応はとても速かったです」と投稿した。一方で「(コルスンスキー氏と)会いたくなかったのは副大臣の鈴木さんです」とした。鈴木貴子外務副大臣を指しているとみられる。

コルスンスキー氏と林氏との面会をめぐっては、国民民主党川合孝典氏が2日の参院予算委員会で、コルスンスキー氏が面会要請して以降、約1カ月間実現しなかったと指摘。林氏は「私自身は大使からの面会要望は承知していなかった」と答弁していた。

林氏は2日、コルスンスキー氏と面会し、「国家の主権と独立のために奮闘されているウクライナ国民に心からの敬意を表する」と表明。ロシアの侵略による犠牲者に弔意を伝えたほか、1億ドルの緊急人道支援などについて説明した。これに対し、コルスンスキー氏は深い感謝の意とさらなる協力への期待を表明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af6e15da49599c6be640881a935e75fd23bceaca


周知のとおり、鈴木貴子氏の父は鈴木宗男氏で、宗男氏は親ロシア派として知られています。
国際関係が悪化した場合に、パイプ役となれる可能性のある人物は貴重な存在ではあります。
が、宗男氏のブログなどを読む限り、宗男氏のパイプで事態の改善が図られるということは全く期待できないと思いました。
そもそも、親ロシア派地域の「虐殺」など、ロシア政府の主張を鵜呑みにしたような記述も見受けられましたし。
(逆に、ロシア国内の「民主化勢力に対する弾圧」を批判した、というような行動はありましたっけ?)

さて。

 

ロシア支持のベネズエラ、分担金滞納で投票権行使できず…国連緊急特別総会
読売新聞オンライン 3/3(木) 17:32配信

 国連は、各国の経済力などに基づいて決められた分担金を2年分以上滞納した加盟国について、原則として総会での投票を認めていない。報道によると、ベネズエラの未払い額は4000万ドル(約46億円)を超えるという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1be348a609514e4592051339101cd0195ead294

 


なるほど。決議案反対にも棄権にも国名がないな、とは思っていましたが。

ところで、旧ソビエト連邦内の賛否・棄権の動向を、外務省サイトで見つけた地図に書き込んでみました。

 

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図でピンクに塗られている国は、集団安全保障条約機構(英文での略称:CSTO)加盟国です。いわば、ロシアと軍事上の同盟を結んでいる国です。
この中でも、決議案に反対した「当事者」(ロシア、ベラルーシ)以外の4か国(アルメニアカザフスタンキルギスタジキスタン)は棄権しています。
(原資料ではウズベキスタンはピンクに塗られていますが、2012年に脱退しているので塗り直しています。)

 

ちなみに、赤い矢印が何を指すかというと・・・

 

ウクライナ原発から放射性物質が漏れた場合に被害が大きく広がりそうな方向です。
風向きは季節その他の気象条件によって異なるでしょうが、東側に影響が出ないことはないと思います。
つまり、ロシア国内に。

黒海周辺の国や、カザフスタンなどにとっても迷惑だろうな。