ロシアの良心

メドベージェワらロシア著名人、ウクライナ侵攻に真っ黒画像で抗議「こんなことあり得るのか」
ハフポスト日本版 2/25(金) 13:16配信

(略)ロシアがウクライナへの軍事侵攻を進める中、ロシアの著名人たちが「戦争反対」と抗議の意をSNS上で表明する動きが広がっている。

ロシアのテレビ番組司会者で、1000万人近いフォロワー数を誇るイヴァン・ウルガントは、Instagramに真っ黒の画像を投稿。ロシア語と英語で「恐怖と苦痛。NO WAR(戦争反対)」と訴えた。

人気コメディアンのマクシム・ガルキンも、自身のInstagramに黒い画像を投稿。
「早朝から、ウクライナの友人や親戚と話をしているんだ!この気持ちを表現する言葉が見つからない!どうしてこんなことがあり得るのか。戦争を正当化することはできない。戦争反対!」などとつづった。

平昌五輪フィギュアスケート女子の銀メダリスト、エフゲニア・メドべージェワはInstagramのストーリーで、他の著名人たちと同じように黒い画像をシェア。「悪い夢のように、一刻も早く全てが終わることを願っています」とのメッセージを添えた。

歌手のヴァレリー・メラジェは、Instagramに投稿した動画で「決して起きてはならないことが起こった」と述べた。「歴史がいつか、全てを裁くだろう。今は(ロシアが)軍事行動を止めて、交渉の場に座るよう願いたい」。

Instagramのフォロワーが1400万人を超えるウクライナ出身のポップスター、スヴェトラーナ・ロボダは、青と黄のウクライナ国旗を連想させる色に染まった野原に、涙を流す顔を重ねた画像を投稿。「胸が張り裂けそう。朝5時から、家族や友人と連絡を取り合っています。こんなことがなぜ可能なのか。主よ、全てを止めてください。私はただ泣いています」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c45a0ea05bd1c7fe8165e51e30f2cb6d30f57b60

 


ロシア代表FWが自国のウクライナ侵攻に異例の反対声明…婚約者は元大統領の孫娘
ゲキサカ 2/25(金) 11:50配信

 24日、ロシア軍はウクライナへの軍事侵攻を開始。同日に行われたヨーロッパリーグでは反戦のメッセージも掲げられる中、ロシア代表FWフョードル・スモロフ(32)がロシア人サッカー選手として最初に反戦を訴えた。英『エクスプレス』が伝えている。

 スモロフは自身のインスタグラムを更新。真っ黒な画像を投稿しつつ、「戦争に反対する!」とコメントを残した。32歳のロシア代表FWは現在、ディナモ・モスクワに所属。婚約者は元ロシア大統領ボリス・エリツィン氏の孫娘。
(以下略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d87730f34544ad6bd1a007119a9dc581be7e33d3

 


ウクライナ人に謝りたい」 ロシア各地で反戦デモ 1700人超拘束
産経新聞 2/25(金) 8:43配信

ロシアによるウクライナ侵攻への抗議活動が24日、首都モスクワなどロシア各地で行われた。露人権監視団体によると、24日夜(日本時間25日未明)時点で、モスクワで少なくとも956人が治安当局に拘束されたほか、全国44都市で1745人以上の拘束が確認された。

抗議活動に参加した20代の女性会社員は「ウクライナ人の前に立つのが恥ずかしい。謝りたい」と話し、「経済制裁、国際的孤立…。ロシアはこれで終わりだと思う」と話した。

30代の男性会社員は「なぜクレムリン(露大統領府)の誰もプーチン(大統領)を止めないのか。ウクライナとの戦争はロシアの民意ではない」と憤った。

露SNS(会員制交流サイト)上でも議論が起きた。「やった! 早く(ウクライナ政府の)迫害から人々を救い出すべきだ」など侵攻を称賛する声は少数で、「プーチン戦争犯罪者として処罰されるべきだ」「独裁者はいつも『生存圏』や『自国民保護』という美名の下で戦争を始める。どんな言葉も戦争を正当化できない」「国家的恥辱だ!」など否定的なコメントが多数見られた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3297c221f7c6a42ec0e744a4254b96c10c1a2305

 


全ロシア将校協会が「プーチン辞任」を要求…! キエフ制圧でも戦略的敗北は避けられない
現代ビジネス 2/16(水) 6:03配信

(略)さて、日本ではまったく報道されていないが、ロシアで1月31日、驚愕の出来事が起こった。「全ロシア将校協会」のHPに「ウクライナ侵攻をやめること」と「プーチン辞任」を要求する「公開書簡」が掲載されたのだ。

 原文は、以下のページから見ることができる。

 Обращение Общероссийского офицерского собрания к президенту и гражданам Российской Федерации

 この公開書簡は、レオニド・イヴァショフ退役上級大将が書いたものだが、彼は、「個人的見解ではなく、全ロシア将校協会の総意だ」としている。

 ちなみにイヴァショフ氏は、もともとかなり保守的で、これまでプーチン政権を支持してきた。国営のテレビ番組にもしばしば登場し、著名で影響力のある人物だ。

 問題の書簡には、何が書かれているのか? 
 イヴァショフは、プーチンが強調している「外からの脅威」を否定しない。しかし、それは、ロシアの生存を脅かすほどではないとしている。

 〈 全体として、戦略的安定性は維持されており、核兵器は安全に管理されており、NATO軍は増強しておらず、脅迫的な活動をしていない 〉

 では、プーチンが「ウクライナNATOに加盟させない法的保証をしろ」と要求している件について、イヴァショフはどう考えているのか? 
 彼は、「ソ連崩壊の結果ウクライナは独立国になり、国連加盟国になった。そして、国連憲章51条によって、個別的自衛権集団的自衛権を有する。つまり、ウクライナにはNATOに加盟する権利があるのだ」と、至極真っ当な主張をしている。

 ロシアは、ウクライナを自分の勢力圏にとどめておきたい。どうすれば、そうすることができたのか? 
 イヴァショフによると、「ロシアの国家モデルと権力システムが魅力的なものである必要があった。しかし、ロシアは魅力的なシステムを作ることができなかったので、ウクライナは、欧米に行ってしまった」のだ。

 この言葉は重い。

 プーチンは、米国が約束を破り、東欧、バルト三国NATOに加盟させたことに憤っている。しかし、米国は、東欧バルト三国を、無理やり加盟させたわけではない。これらの国々が、NATO加盟を望んだのだ。
 なぜか? もちろん、「ロシアが怖いから」だ。イヴァショフの言うように、ロシアが魅力的で、恐ろしくない国であれば、これらの国々がNATOに走ることはなかっただろう。

 プーチン政権の政策は、事実上すべての隣国とその他の国々を遠ざける結果になったとイヴァショフは嘆く。
 そして、「世界のほとんどの国がクリミアを今もウクライナ領と認識している。このことは、ロシア外交と内政の失敗をはっきりと示している」と、強調している。
(略)
 要するに、イヴァショフと全ロシア将校協会は、「長期的に見ればロシアは必ず負けるから」戦争に反対しているのだ。

 話はここで終わらない。公開書簡は、「ウクライナ侵攻をやめること」だけでなく、「プーチン辞任」も要求しているのだ。

 なぜか? 
 彼は、プーチンと側近が、ウクライナ侵攻はロシアに悲惨な結果をもたらすことを理解しているとみている。

 では、なぜ侵攻したいのか? 
 イヴァショフによると、「ロシアは現在、深刻なシステム危機に陥っている。しかも、ロシアの指導者たちは、国をシステム危機から救うことができないことを理解している。システム危機が続くことで、いずれ民衆が蜂起し、政権交代が起こる可能性が出てくる」。

 だが、ウクライナに侵攻すれば、どうだろうか? イヴァショフは次のように言う。
 「戦争は、しばらくの期間、反国家的権力と、国民から盗んだ富を守るための手段だ」
 彼と将校協会から見ると、「ウクライナ侵攻」は、プーチンが「自分の権力と富を守るためだけの戦争」なので、辞任を要求したのだ。
(略)
 この書簡からわかることは何だろうか? 
 一つは、ロシア軍のかなりの数の将校がウクライナとの戦争を望んでいないこと。もう一つは、将校たちがプーチンへの忠誠心を失っている、ということだ。

 これまでロシアで「反プーチン勢力」といえば、反汚職基金の創設者でカリスマ政治ユーチューバー(チャンネル登録者数644万人)のナワリヌイが筆頭だった。
 ナワリヌイのグループは、米国や英国の諜報機関とつながっているとロシアでは報じられている。そして、ナワリヌイは、汚職反対、民主主義、言論の自由重視で、いわゆる西側の価値観をもつ「リベラル派」だ。
 一方、イヴァショフと全ロシア将校協会は、完全な保守派で、今までプーチンを支持してきた。そんな「強固な支持層」だったはずの将校軍団から辞任要求を突きつけられたプーチンの衝撃は大きいはずだ。
 ただ、この公開書簡を受けて、プーチンが素直に辞任するとは思えない。しかし、「将校たちはウクライナ侵攻を支持していないのだな。軍の忠誠心を失えば、自分の権力も危うい」と考えるかもしれない。
 あるいは、「自分に反逆した将校は許せない」と考え、全員の逮捕を命じるかもしれない。そうなると、軍の動揺は大きいだろう。
(以下略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c2aed745c6a6ff05ac648bd75facca32c8a5577

 


みなさん、ごもっともですが、ロシア国内で意見表明した人たちの身の安全が気になります。

前記事の最後に、

**********************
ロシアがこのタイミングで侵攻したのは、何か国内事情のようなものがあったのでしょうか。
意外にプーチン大統領の政治的立場上の問題とか。
**********************

と書きましたが、意外に国内でも嫌われているのかな?
だからといって、ウクライナ侵攻が早期に終わるというわけではなさそうですが。