ジェンダーギャップ指数3

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「経済活動の参加と機会」は、労働力の割合、類似労働の賃金格差、推定勤労所得、管理職等(の割合)、専門技術職(の割合)、から成ります。
賃金系統の(男女)格差もありますが、特に大きいのは、管理職等の割合です。女性は全体の14.7%、男性を1にすると女性は0.173。国際平均が0.349だから、その半分に満ちません。

 

「教育」では、識字率初等教育就学率(小中学)は問題なし。が、中等教育就学率(高校レベル)が女性の方が低いのがわかりません。たしか、高校進学率は女子の方が高くなった記憶があるのですが。近年、貧困等で中退者が増えているのでしょうか?
高等教育就学率については、短大も含むはずなので、実感としては、もう少し高くても(男女差が少なくても)おかしくないような気がしますが、内訳が公開されていないので詳細はわかりません。

 

「健康と生存」のうち、出生時の性比というのは、たとえば女児とわかった場合に中絶すると男児が多くなりますよね? そういう人為的操作が(日本では)ないということなのかな、と思います。
健康寿命(日本語版Wikipediaでは「平均寿命」となっていますが)は女性の方が長いのですが、日本では男性の健康寿命も(世界水準では)長い方なので、女性から見た数値がそれほどは高くなりません。
日本では、女性の方が2.9年長いのですが、もしも男性の健康寿命が極端に短い国(たとえば10年短い)があれば、女性の健康寿命が日本よりも少し短かったとしても(たとえば3年ぐらい短い)、このジェンダースコアとしては日本よりも高くなる(ランクが高くなる)という奇妙な現象が起きることになります。

 

「政治的エンパワーメント」は、女性の国会議員(の割合)、女性閣僚(の割合)、直近50年のうちの女性元首在任年数(の割合)で構成されます。
女性議員、女性閣僚が少ないのは周知のとおりです。
元首については、日本の場合、首相か天皇か、という疑問はありますが、どちらにしても直近50年に女性はいないので、問題なく(?)「0スコア」になっています。

 

(つづく)