御先祖さんはバチを当てたりしない

今朝、墓掃除に行ってきました。
そこそこ早い時間だったにもかかわらず、気温が上がりかけていて、墓石が熱くなる前に逃げ出すように帰りました。

 

つまり、あまりていねいには掃除できていません。

御先祖さんのバチが当たるかも、と思いかけて、昔ある人に言われた言葉を思い出しました。

 

「仏さんや御先祖さんはバチを当てたりせえへん」

 

まあ、考えてみれば、仏さまは人間を懲らしめようとする存在ではないだろうし、
御先祖さんも、子孫の幸せを願いこそすれ、苦しめようなどとは考えないでしょう。

 

その「バチを当てたりせえへん」
と言った人も、何年か前にお墓の中に入りました。

 


ことしの夏は、墓掃除どころか、故郷に帰ること自体を諦めてしまった人が多いだろうと思います。


帰る選択をした人は(感染予防に注意はして)帰ればいいと思うし、それを誹謗中傷することはないと私は思います。
でも、帰らない選択をした人も、また(特に身内が)非難することも、おかしいのではないかと思います。

 

政府も自治体も有識者(?)も、立場によって言うことがバラバラだったりしますし、
家族や親族に個々の事情があるから、結局は自分で選択せざるを得ません。

 

帰らない選択をした人も、
瞬間的に帰って親の顔だけ見て墓掃除も墓参りもせずに都会に戻った人も、
御先祖さんはバチを当てたりしない。

 

私はそう信じています。