アルゴグラフィックスカップ

北海道カーリングツアー第3戦
9月1日~4日 (最初のゲームは1日13:35~)
アルゴグラフィックスカップ
https://sites.google.com/view/agcc2022/

 

今回が第1回の、女子のみの大会です。

出場辞退があり実質的な出場チーム数が減っていますが、ロコ・ソラーレ対ロコ・ステラという、おそらく公式戦初の対決があります。

 

出場チーム

Aブロック:SC軽井沢クラブフォルティウス、チーム南(STRAHL)、大学選抜(上野美優、山本冴(S)、安井涼音、原瑞希岩瀬萌々香)、北海道銀行(辞退)


Bブロック:ロコ・ソラーレ、ロコ・ステラ、北見工業大学、フィロシーク青森(辞退)


配信
https://www.youtube.com/channel/UCiphQP6oDV0U1hYyNFqr3cg

2010年代の激闘2

6 戦力外通告を受けた吉田知那美

 ソチ五輪の後、まだ選手村にいる間にフォルティウス吉田知那美選手が「戦力外通告」を受けた話は有名ですし、このブログでも書きました。
 今夏、彼女はバレーボールの柳田将洋選手と対談をしましたが、その中で、


A「戦力外にしたことを絶対にみんなが後悔するような選手になってやる」


という気持ちだったのが


B「戦力外になったから強くなっていけた、という感謝の気持ち」


に変わってきた、と語っています。

朝日新聞デジタルの有料会員記事<ただし非会員でも読める範囲>「挫折を知り、強くなった2人 柳田将洋が吉田知那美から学んだ価値観」より。なお、A・Bは便宜上、私が付しました。)

 彼女はBの気持ちについては何度か明らかにしていますが、Aの気持ちについて表明するのは、私が知る限り、今回が初めてだったと思います。
 時が流れ、五輪で連続メダルも取り、結婚も決まって、これまで表出できなかった当時の感情を客観的に語れるぐらい落ち着いてきたということでしょうか。
 この北海道銀行フォルティウスの選手入れ替えは、吉田知那美選手だけでなく、やがて日本女子カーリング界全体に大きな影響を与えることになります。

 

7 フォルティウスの新体制

 苫米地美智子選手は岩手からの「単身赴任」ということもあり、もともとソチ五輪までの予定だったようで、2014年の日本選手権終了後にフォルティウスを離れました。吉田知那美選手も同時期に去り、次のシーズンには札幌国際大学を卒業した吉村紗也香選手と、事実上、休止していたチーム青森近江谷杏菜選手が加入しました。
 2015年の日本選手権では、産休を迎える船山弓枝選手がフィフスに退き、吉村選手がサード(おそらくバイススキップ)に、近江谷選手がリードに入りました。これで、スキップの小笠原歩選手は別にして、セカンドの小野寺佳歩選手を含め、身長160cm台の「大型選手」(海外チームに比べれば小柄ですが)が3人そろいました。
 このメンバーで2015年の日本選手権を制しましたが、翌2016年は3位に沈みました。その次の2017年の日本選手権では、復帰した船山選手が「古巣」のサード兼バイススキップに復帰しましたが、4位に終わり、その秋の平昌五輪代表決定戦に進むことはできませんでした。

 

8 中部電力の挫折と復活

 ソチ五輪の出場を逃した中部電力は、その直後の日本選手権で4連覇を達成した後、市川美余、佐藤美幸両選手がチームを離れました。翌年の日本選手権では、北澤育恵、石郷岡葉純両選手という新メンバーを加えて出場しましたが、6位に沈みました。
 カーリング活動の縮小を会社側が決めたという情報もありましたが、ともかく、失意の藤澤五月選手は退社し、故郷の北見市に帰ることになりました。
 翌2015-2016シーズンは雌伏のときで、清水絵美選手フォース、中嶋千秋選手サード(スキップ)というような体制で活動をつなぎます。
 そして、2017年の日本選手権では松村選手がスキップについて優勝し、その秋に平昌五輪の出場をかけてロコ・ソラーレと決戦を行うことになります。

 

9 ロコ・ソラーレのポジション変更

 フォルティウスから「放り出された」吉田知那美選手はロコ・ソラーレで再出発します。「彼女の悔しさがチームに欲しかった」と本橋麻里選手の著作に書かれていて、チームの強化の一因になったのはそのとおりなのでしょう。
 私が注目したのは、このとき、吉田知那美選手がサードに入ったことです。チーム創設以降、そこはほぼ吉田夕梨花選手の定位置でした。リードやセカンドは、鈴木夕湖選手や馬渕恵選手、2014年に離脱した江田茜選手らが入れ替わっていましたが。
 一方、知那美選手といえば、ジュニア時代はスキップ、フォルティウスではリード、ピンチヒッターだったソチ五輪ではセカンドなどを務めましたが、サードのイメージはありません。
 この体制を誰が提案したかは正確なところはわかりませんが、本橋オーナーが決定しなければ実現しなかったでしょう。
 結果的には、声の大きな知那美選手がサード兼バイススキップにつくことで、のちの藤澤五月選手の受け入れ態勢ができました。ウィックなどリード職人としての吉田夕梨花選手という副次的効果も大きかったと思います。

 

10 平昌五輪への道

 2015-2016シーズン、藤澤五月選手が加入し、本橋麻里選手が出産を控えてフィフスに退いたロコ・ソラーレは、日本選手権初優勝、世界選手権2位と快進撃を繰り広げます。
 本橋選手が復帰した2017年の日本選手権では、本橋選手がサード兼バイススキップ、知那美選手がセカンド、調子を落としていた鈴木選手がフィフスで臨みました。結果は中部電力に負けて準優勝。
 この後、本橋選手はフィフスに戻り、セカンドには鈴木選手が復帰します。サードはもちろん知那美選手です。
 この頃、サードとしてのショットの安定感は、あるいは知那美選手より本橋選手の方が上だったかもしれませんが、藤澤選手の能力発揮のためには知那美選手が必要であることは明らかでした。また、スイーパーとして、特にウェイトなどの判断については、知那美選手のセカンドよりも鈴木選手の方が優れています。
 いろいろ葛藤があった可能性はありますが、本橋オーナーの英断により、ロコ・ソラーレ中部電力を破って平昌五輪の出場を勝ち取るルートが開かれました。

 

11 独断での総評らしきもの

 この2010年代、勝負を分けたのは、もちろんスキップの出来もありますが、バイススキップの存在も大きいように思います。
 引退後の市川美余さんは、「正直、比べてほしくないほど、私より知那美選手のほうが圧倒的に(藤澤選手と)うまく接している」(竹田聡一郎氏のインタビュー)と話していますが、それでも中部電力の日本選手権4連覇は市川選手がいなかったらできなかったのではないかと思います(市川選手が引退した翌年は6位に沈みました)。フォルティウスソチ五輪の出場権を獲得できたのは、小笠原選手の盟友・船山選手がいたからに違いありません。
 吉村紗也香選手は、フォルティウス加入後は、学生時代の輝きほどは活躍できていないようにも見えました。中学同窓の吉田知那美選手の退団エピソードなどが、ひょっとしたら意識下に影響を与えていたかもしれませんが、本当のことはわかりません。今シーズンの出だしがよいのは、船山選手が一歩退き、小林未奈選手がバイススキップとして出場するようになったことで、精神的に何か変わった可能性もあります。
 そして、本橋選手。彼女はフォース(スキップ)としても、サードやセカンドとしても、この時代の競技者としては水準かそれ以上でした。ですが、一番優れていたのは、選手の適性を見て、かつ自分自身が退くという決断力にあったかもしれません。彼女の全盛期(今も現役の方に失礼な表現かもしれませんが)に、小笠原選手に対する船山選手、藤澤選手に対する知那美選手のような同世代の存在があればどうなっていただろうか、と考えたりもします。

2010年代の激闘1

 日本女子カーリング史上、2010年代というのは、もっともおもしろい時代かもしれないと思っています。
 2010年代というより、バンクーバー五輪が終わってから平昌五輪で日本カーリング史上初の五輪メダル獲得まで、というべきかもしれません。

 たとえばざっと図にすると、こんな感じです。

 

 

1 常勝・チーム青森から覇権が去る

 チーム青森バンクーバー五輪後の2010年まで日本選手権を5連覇しました。小野寺歩選手退団後の「チーム目黒」として数えても4連覇です。
 しかし、目黒萌絵選手の引退、本橋麻里選手の離脱などにより次第に順位が低下します。

 

2 中部電力が日本選手権4連覇

 入れ替わって2011年から日本選手権を4連覇したのが、藤澤五月選手、市川美余選手らの中部電力でした。
 しかしながら、パシフィックアジア選手権などWCF(世界カーリング連盟)系の国際大会ではあまり活躍できませんでした。当時は王冰玉選手を擁する中国が強く、韓国とともに、日本代表が世界選手権に進むための大きな壁になっていました。この時期の「チーム藤澤」が世界選手権で残した成績は、2013年の7位が唯一です。

 

3 ロコ・ソラーレは予選全勝スタート

 チーム青森から離れた本橋麻里選手は、故郷の北見市常呂町ロコ・ソラーレを創立しました。このチームは、のちに吉田知那美選手や藤澤五月選手が加入してから強くなったようなイメージがあったのですが、実は日本選手権に初参加した2011年には予選リーグ(ラウンドロビン)を7戦全勝で首位に立っています。最終的には中部電力チーム青森に次いで3位になりましたが、スポンサー回りなど運営も自分たちで担いながらのこの成績は、本橋選手の能力の高さを表していると思います。
 また、のちに五輪メダリストとなる鈴木夕湖吉田夕梨花両選手だけでなく、馬渕恵、江田茜両選手も、ロコ・ソラーレ以前から日本選手権などの出場経験のある実力者でした。
 ただし、中部電力の壁は厚く、日本選手権で優勝するのは、ずっと後になります。

 

4 フォルティウスは負け越しスタート

 北海道銀行フォルティウスの本格始動は遅く、日本選手権は2012年が初出場です。その年、予選リーグは3勝4敗の負け越しとなり、最終結果は4位でした。
 その翌年、2013年の日本選手権では、中部電力ロコ・ソラーレフォルティウスの3チームが予選リーグ6勝1敗で並びました。その三すくみ状態のトップチームに、吉村紗也香選手が率いる札幌国際大学が4勝3敗で続きました。メンバーは、ほぼ常呂高校時代(WINS)と同じです。
 結局、中部電力が優勝、フォルティウスが準優勝でしたが、この4強の状態はしばらく続くことになります。

 

5 小笠原の勝負強さ

 2013年9月、その4強でソチ五輪の代表権を争います。この時点では日本は五輪出場権は確保できていなかったので、厳密には「ソチオリンピック世界最終予選日本代表決定戦」ということになります。
 2試合ずつの総当たり戦の結果、フォルティウスが1位、中部電力ロコ・ソラーレが同率で2位、札幌国際大学が4位となりました。
 まず、札幌国際大学が脱落。中部電力ロコ・ソラーレとのタイブレークを制してフォルティウスと対決しましたが、フォルティウスが3勝1敗で代表権を獲得しました。
 日本選手権では強さを見せていた中部電力ですが、ソチ五輪を目指す大事な場面で、フォルティウス小笠原歩選手が勝負強さを見せました。この後の世界最終予選で中国に次いで五輪出場権を獲得したフォルティウスは、本番のソチ五輪では、セカンドの小野寺佳歩選手のインフルエンザというアクシデントを乗り越え、日本カーリング史上最高の単独5位となりました。

 

(つづく)

功績と瑕疵を分けて考える

ひろゆきさん、安倍元首相と旧統一教会の関係指摘の声に「功績と瑕疵を分けて考えられるようになれば」
中日スポーツ 8/29(月) 22:06配信

 インターネット掲示板2ちゃんねるの開設者で実業家の「ひろゆき」こと西村博之さん(45)が29日、自身のツイッターを更新。7月に銃撃を受け急逝した安倍晋三元首相と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を指摘するWEB記事にコメントした元新潟県知事の米山隆一衆院議員(54)のツイートに反応し、「功績と瑕疵を分けて考えられるようになればいいと思うんですけど。なかなか難しい様子」などと私見を述べた。

 米山議員はこの日、「統一教会への『歯止め』を決壊させた安倍元首相」との記事を添付し、「第二次安倍政権を含むこの十数年間で一気に自民党統一教会の関係があからさまで密になったとの指摘で、おっしゃる通りと思います。それにしても『日本を取り戻す!』を掲げていた安倍元総理が、日本をイブ国家とする統一教会の力を借り、権威づけていたのは余りに皮肉です」とツイートした。

 この意見に、ひろゆきさんは「『権力者は絶対善で無垢でなくてはならない』『支持を決めたからには清濁併せ吞む』と考える人達は、『安倍元首相は頑張ったけど、よくない部分もあったよね。日本を良くするために統一教会問題は解決しよう』と功績と瑕疵を分けて考えられるようになればいいと思うんですけど、なかなか難しい様子」と反応した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc032eb4e4a5a894228dc6719db88ac5dfc88489

 


ひろゆき氏の意見には、賛成できる場合もできない場合もありますが、これは概ね賛成です。

 

私は、安倍氏国葬は行わない方がよいと考えていますが、特に外交面に関して多くの国の政治家(西側諸国だけでなく中露なども含めて)が評価しているのは当然だろうとも思っています。
内政については、よかった点も、よくなかった点もあるでしょう。
憲法改正については、広く議論すべき、という点では賛成ですが、改正の内容、方向性については、必ずしも一致しない点があるかもしれません。
夫婦選択別姓など家族と制度についての考え方は、たぶん、安倍氏とは大きな距離があると思います。

モリカケサクラなどといわれるさまざまな疑惑については、安倍氏自身が、少なくとも意図的には主導していない(官僚などの忖度により起こってしまった)可能性があると思いますが、首相官邸が官僚人事などを事実上握るようにしたことが遠因になっているとも思います。


いずれにしても、生きている安倍氏自身によって、いろいろ説明をしていただきたかった。もちろん、旧統一教会との関係を含めて。

 

で、ひろゆき氏の意見ですが、この場合、「瑕疵」という言葉が適切かどうかは、ちょっと迷っています。
厳密な法律用語としてはともかく、失敗はしたけれど意図的には行っていないというようなニュアンスを含むような気がして。
実際には、どうだったかわかりませんが。

 

でも、この問題(ひろゆき氏の提起)の本質は、ひとりの人物について、全てほめたたえることも、全て批判することも、適当とはいえないのではないか、ということだと考えています。

Aさんは全て正しい、Bさんは全て間違っている、という単純な割り切りの方が心理的には安定するのでしょうが。

 

<参考>心理的安定と判断
https://jukeizukoubou.blog.fc2.com/blog-entry-2136.html

全数把握、二転三転?

コロナ感染者の全数把握、東京都は当面継続…吉村・大阪知事も見直しに否定的
読売新聞 2022/08/25 20:11

 政府が見直しを表明した新型コロナウイルス感染者の「全数把握」について、東京都の小池百合子知事は25日、「当面、現在の運用を続けていく」と述べ、全数把握を続ける意向を示した。この日のモニタリング(監視)会議後、報道陣の取材に答えた。

 政府が24日に公表した方針では、発熱外来などの負担軽減のため、都道府県の判断で、氏名や住所などを把握する感染者を重症化リスクの高い人に限定し、ほかの感染者は年代別の人数の報告とすることができる。

 これに対し、小池知事は、容体急変に備えてリスクの低い人の状況も把握する必要性があると指摘。「一番大切なのは都民の命と健康を守ることだ」と強調した。今後、オンラインで感染を届け出る「陽性者登録センター」の利用促進などで現場の負担軽減を図るという。

 また、大阪府の吉村洋文知事も25日、報道陣の取材に、見直しに否定的な考えを示し、「年代別の感染者数は集約して日々報告することになり、新たな事務負担が生じる」と述べた。医療機関などの意見を聞いた上で最終判断するという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220825-OYT1T50192/

 


まあ、そうでしょうね。
負担が大きいであろう二大「都府」がこれでは、と思ったら・・・

 


全数把握見直し、9月半ばにも全国一律実施へ
産経新聞 8/25(木) 23:15配信

政府は、新型コロナウイルス感染者の情報を特定する「全数把握」を見直し、高齢者ら重症化リスクが高い人に限定する仕組みについて、9月半ばにも全国一律で実施する方向で調整に入った。25日、複数の政府関係者が明らかにした。岸田文雄首相が流行の「第7波」の感染状況を見極め、最終判断する。

首相は24日、各都道府県の判断で、全数把握を重症化リスクの高い人に絞れるようにすると表明した。政府関係者によると、現在の感染状況や医療逼迫の度合いは地域ごとで状況が異なり、全国知事会と調整した結果、実施の判断を都道府県に委ねた。

だが、首相の表明後、「自治体に丸投げでは(判断が)バラバラになる」(大阪市松井一郎市長)など、一部の首長らから国が全国一律で全数把握をすみやかに見直すことを求める声が上がっていた。

政府は全数把握の見直しを全国一律で行うことで、今後想定される「第8波」や、さらなる感染拡大に備え、医療提供体制を余裕を持って確保したい考えだ。また、将来的に医療機関から定期的に感染者数を報告してもらうなどして感染動向を把握する「定点観測」への転換をスムーズに行う狙いもありそうだ。

第7波で感染者が急増したのを受け、日本医師会全国知事会などは、適切な医療を受けるべき高齢の患者らが治療を受けられない事態が相次いでいるなどとして、全数把握の見直しを求めていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea6c95a7ef3531b70fb36935e645ff1d9a2027a6

 


一般論として、「朝令暮改」は必ずしも悪いことではないと思います。
間違ったことを意地になって続けるよりは、ですが。

ただ、今回の場合、ハーシス(HER―SYS)の必須入力項目が多すぎることが最大の問題ではないでしょうか。
COCOAといい、国がシステムを(官邸に言われてあわてて)作ると、出来が悪いか、実質的に役に立たないか。

そもそも、国のシステムは、妙なところで固すぎる、というかエラーチェックが厳しすぎる印象があります。
放っておいたら、みんなでたらめな入力をする、と思い込んで作っているのでしょうか?
自治体も医療機関社会福祉法人も介護事業者も、システムにエラーチェックをかけておかないと、勝手な入力をする、というような。

実際にみんな完璧な入力をしているわけではありませんが、国のシステムの不具合だって、かなりありますよね?

それはともかく、ハーシスの必須項目は、これぐらいから考えたらいいのではないでしょうか。

 

ワクチン4回目接種記

新型コロナの4回目のワクチンを接種しました。
(きのう、今日ではありません。)

 

ファイザーファイザー、モデルナ、
https://jukeizukoubou.hatenablog.com/entry/2022/03/30/212711

と来て、4回目はファイザーでした。

 

結果からいうと、たいした熱は出ず、計ろうとも思わないぐらい。
接種部位(左肩)が少し痛いか、それでもモデルナよりはマシ。
倦怠感というより眠気がちょっと。

 

食欲は4回とも落ちません。
これは個人の特質かも。

 

接種の翌日、翌々日ぐらいは、ごく軽い頭痛みたいなのと、夜中から朝にかけて喉の軽い痛みを感じたときがありましたが、今夏は冷房つけっぱなしで寝ているせいかもしれません。
接種前(直前ではない)にも似たような状態のときがあったので。

 

一応、基礎疾患らしきものはある身ですし、年齢もそれなりですし、まあ、これぐらいの副反応なら、ワクチンを打っておいても悪くないかな、という感じです。

 

あくまで個人的な体験なので、他の人に「ぜひに」と勧めている記事ではありませんが。

フォルティウスとリラーズの明暗

今季のカーリングツアー、2大会が済みました。

 

フォルティウスが2戦連続優勝。
この間、1大会目の予選リーグで中部電力に1敗したのみ、あとは全勝です。
これまで(少なくとも主要大会では)出場がなかった小林未奈選手がリード兼バイススキップとしてフル出場し、最後の決勝では小野寺佳歩選手の急な欠場(ツイッターによると風邪症状で、抗原検査は陰性とのこと)にもかかわらず代替出場の船山弓枝選手が完璧に穴埋めするという、危なげない状況でした。

 

一方、因縁の?北海道銀行(リラーズ)は、いずれも準決勝に進出できませんでした。
内容的にも、どうぎんクラシックのSTRAHL戦に勝ったのが唯一のまともな勝利(稚内カップの1勝は不戦勝)という、不安(不満?)の残る状態です。

 

フォルティウスについては、もともとロコ・ソラーレと五輪代表争いをするレベルのチームで、北海道銀行(法人としての)とのスポンサー契約の終了後に新スポンサー探しなどに追われていたのが、ようやくカーリングに集中できるようになってきた、ということでしょうか。
「ちなみ現象」(北海道銀行 に捨てられた と決別したことに伴う奮起により能力が向上する現象)もあったかもしれません。

 

北海道銀行リラーズは、メンバーが20歳前後のまだ若いチームです。
ですが、ことしの日本選手権で予選リーグ2位(最終的には3位)に入ったように、素質がないわけではないと思います。

ネット上の複数個所で、スキップの田畑百葉選手がドローショットを苦手としている、という弱点についての言及が見られました。
まあ、今季の2大会では、シーズン初めということもあるのか、他のチームでもハウスをスルーするドローが見受けられましたが・・・

 

ことし5月の日本選手権で、通常はドローで1点を確保するところ、田畑選手がヒットアンドロールを選択したシーンがあって、ドローが嫌いなのかな、と思った記憶があります。

探してみたところ、北海道銀行vsフォルティウス戦の第5エンドが見つかりました。

 

 

先攻のフォルティウスのストーン(黄色)が、ほぼ平行にNo.1、No.2となっています。
後攻の北海道銀行の最終投を残すのみ。
ダブルテイクアウトでブランクエンドを狙うのは難しいところ。
でも、ハウスの中央付近のかなり広いエリアにドローショットを決めれば、1点を確保することはできます。

ハウスの手前にガード等の障害物は見受けられず、世界選手権や五輪に出場するようなチームなら、たぶんドローからショット選択を考えるでしょう。

 

しかしながら、田畑選手が選択したのは、ヒットアンドロールでした。

結局、シューター(自分が投げたストーン)が滑りすぎて、わずかにNo.1を逃し、フォルティウスが1点スチールしました。
フォルティウスバイススキップ・船山選手が懸命にスイープしてシューターを加速させたことが大きかったと思います。)

 

たしかに、田畑選手はドローショットよりもテイクショットの方が得意なのかもしれません。
ですが、(スキップというより)フォースである以上、ドローが必要であることも認識しているでしょう。
現に、日本選手権でも、見事にドローを決めたシーンはあったはずです。

 

実は、初めてカーリングゲームを見たトリノ五輪の頃、テイクショットよりもドローショットの方が相当難しそうだ、と私は思いました。

その印象は、今でも原則として変わっていません。
「原則として」というのは、ドローのような遅いショットは、スイープによってコントロールできる度合いが大きいからです。

 

車いすカーリングのように、スイープがなく自分のショットだけで決めなければならないのなら、ドローで思いどおりの位置に止めることは難しい。
でも、やや弱めに(遅めに)投げて、スイーパーやハウスのコール担当者がアイスの状態を見ながら支援してくれるのなら、田畑選手にとってそれほど難易度が高いショットとはならないような気がします。
そのあたりの連携がチームとして機能しているのなら。

 

田畑選手が、というより北海道銀行リラーズが、ドローよりテイクショットを選択する傾向が強いとしたら、個人の技術的な問題というより、チームワークや、それに対する(田畑選手の)信頼感のようなものに課題があるのかもしれません。

 

メンバーの仲が悪いという意味ではありません。
オフアイスで仲がよいかどうかにかかわらず(それも影響はするでしょうが)、氷の上でメンバーのスイープやコールなどに信頼がおけるかどうか、です。

 

北海道銀行カーリング部は、フォルティウスとたもとを分かって昨年12月に設立されたばかりで、この4人のチームになってから1年も経っていません(「winger」というジュニアチームで一緒だったメンバーはいますが、伊藤彩未選手は入っていません)。
「どうぎんクラシック」のエキシビションなどを見ても、強いリーダーシップとか、でなければ強烈なコミュニケーション能力(北海道銀行を首になった以降の吉田知那美選手のような)を発揮するタイプの選手はいないようですし、年齢・キャリア的にもフラットな4人のようなので、コーチなど第三者が何か働きかけるか、した方がよいように思います。

あ、あくまでカーリングをしたことがない人間のたわごとです。


<おまけ>
今季の2大会両方に出場した他の女子チームの成績です。

STRAHL
どうぎんクラシック 準優勝(予選リーグ1勝2敗・2位)
稚内みどりチャレンジカップ 予選リーグ3位(1勝2敗)

中部電力
どうぎんクラシック 3位(予選リーグ2勝1敗・1位)
稚内みどりチャレンジカップ 4位(予選リーグ2勝1敗・1位)

ロコ・ステラ
・どうぎんクラシック 予選リーグ4位(1勝2敗)
稚内みどりチャレンジカップ 3位(予選リーグ2位・2勝1敗)

大学選抜
・どうぎんクラシック 予選リーグ3位(1勝2敗)
稚内みどりチャレンジカップ 予選リーグ4位(1勝2敗)